エネコミ

2017年11月配信

2017年 11月9日
音楽と食で地域活性化/九州電力など、福岡で「カドフェス」

 一丁目から始める会(主催=晴好実行委員会、エフエム福岡、電気ビル、九州電力)はこのほど、福岡市の電気ビル共創館と電気ビル新館で音楽・グルメの祭典「晴好(はるよし)一丁目カドフェス」を開催した。来場者は出店やライブに詰め掛けて音楽と食を堪能。秋のひとときを楽しんだ。今年で2回目のとなる一丁目カドフェスには延べ約7千人が来場した。
 会場には7月の九州北部豪雨で被災した福岡県朝倉市の農産物を販売するマルシェが出店。特設ステージで朝倉市出身の「えとぴりかさん」によるチャリティーコンサートを行った。九州電力社員も人気お笑いタレント・ブルゾンちえみさんに扮(ふん)してステージを盛り上げた。
 共創館4階みらいホールではエフエム福岡が公開録音。九州電力グループの提供番組「新 窓をあけて九州」のエンディングソングを歌うHaiRiさんなどが出演した。
 電気ビル新館の住宅リフォームショールームで料理教室も開催。保護者が見守る中、子どもたちは真剣な面持ちでIH調理器を使っていた。
 九州電力本店近くにある春吉エリアの飲食店32店舗も地元の銘酒を楽しめるイベント「晴酒はしご」を一丁目カドフェスに合わせて開催。豪雨で被災した福岡県東峰村の小石原焼を酒器に採用するなど復興支援に向けた取り組みに力を入れた。主催者である九州電力の豊馬誠執行役員・福岡支社長は、一丁目カドフェスを通じて「このエリアを盛り上げたい」と強調していた。
 晴好一丁目カドフェスは地元商店と九州電力グループなどが協力して地域活性化を目指す祭り。地元商店主が地域交流の場として開催してきた「晴好夜市」をベースに地元企業がタイアップして実現した。
 台風接近による影響を心配した昨年の反省を生かし、今年は11月に開催。そのかいもあり、青空の下で多数の来場者がグルメを楽しみながら音楽に聴き入った。

(電気新聞2017年11月9日付5面)