九州電力は、2017年度の「女性のためのキャリアアップ研修」を本店会議室で開催した。同研修は16年に策定した「女性活躍推進に関する行動計画」に基づき、昨年1月に初めて実施。2回目となる今回は1月25日と今月2日に分かれ、主任クラスの女性社員計31人が参加。育児中の参加者のために、託児室も設けられた。
今回の研修は「私らしいリーダーシップ」がテーマ。冒頭あいさつした、ビジネスソリューション統括本部人材活性化本部の園田理恵・ダイバーシティ推進グループ長は、「前向き、上向きのキャリアをイメージし、それに向けた行動を起こすきっかけにしてほしい」と研修の目的を説明。その上で、「同じ目標を持って集まった皆さんは、この出会いを大切にし、ネットワークをつくってもらいたい」と呼び掛けた。
研修は、人材活性本部社員研修所の荒金朋子氏が講師を務め、主任の役割を確認、今後の課題を抽出させた上で、リーダーシップ発揮のポイントなど管理職に求められる能力を学んだ。
先輩女性管理職3人と社外取締役の菊川律子氏を招き、パネル討論も行われた。管理職は仕事のやりがいを紹介するとともに、「情報を伝える際は立場、役割に応じて行っている」などとアドバイス。菊川氏は「女性ならではの分野で、勉強しながら考え、能力を伸ばしてほしい」と強調し、「会社への恩返しとして、良い管理職を目指してもらいたい」とエールを送った。
(電気新聞2018年2月5日付3面)