九州電力が29日発表した2015年度第3・四半期(4~12月)連結決算は、売上高が前年同期比1.0%減の1兆3537億円、経常利益は689億円(前年同期は697億円の赤字)、純利益は526億円(同778億円の赤字)だった。火力発電用燃料価格の下落や川内原子力発電所の再稼働などで燃料費が減少する一方、燃料費調整の期ずれがプラスに働き、損益が大幅に改善した。
15年度第3・四半期は、販売電力量が前年同期比2.7%減の577億3400万キロワット時。費用面では燃料費が2330億円減少した。このうち川内原子力1、2号機再稼働による減少額は430億円。
通期連結の利益予想も初めて公表した。経常利益800億円、純利益650億円と5年ぶりに黒字回復する。売上高は前回公表時から200億円下方修正し、1兆8450億円と見込んだ。損益面は前年度の赤字から、経常損益が1536億円、純損益は1796億円それぞれ改善する見込み。15年度期末の復配については未定。
(電気新聞2016年2月1日付3面)