九州電力は22日、電力需要が減る21日(日曜日)に鹿児島県種子島で太陽光発電の出力制御を行ったと発表した。出力制御は昨年5月5日以来2回目。同社では20日に内燃力を最低出力にしても島内にある太陽光の影響で、440キロワットの余剰供給力が発生すると想定。21日午前9時から午後4時までを対象に、千キロワットの出力抑制指示を1事業者に対して出した。
出力抑制は、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)に基づくもので、火力機の出力抑制などの回避措置を実施しても、供給が需要を上回る「下げ代不足」解消のために行われる。種子島での制御対象は、500キロワット以上の太陽光7事業者、風力1事業者となっている。
21日の種子島の電力需給について、九州電力は同日の日射実績から、690キロワットの余剰供給力が発生したと分析している。
この時期の需要規模1万6400キロワット程度に対し、昨年12月末時点での種子島の太陽光・風力連系量は1万1812キロワットとなっている。
(電気新聞2016年2月23日付2面)