九州電力は26日、九州域内の家庭向けに今年4月以降実施する新サービスの概要を発表した。生活支援の「九電あんしんサポート」として、一人暮らしの親の異常を電気の使用量から検知し離れて暮らす家族に伝えるサービスなど4種類を提供。抽選で賞品が当たるポイントサービス「Qピコ」を4月から始める。
同社は先月、低圧顧客向けの新料金3プランと、家庭向け新サービスの大枠を発表していた。
「あんしんサポート」のうち、「みまもりサポート」は親世帯のスマートメーター(次世代電力量計)で使用量の異常を検知したら家族に通知する。2016年度上期中に開始する。
また、福岡県シルバー人材センター連合会と業務提携し、家事や子育てなどを支援する「くらしサポート」を6月に始める。離れて暮らす親の様子を家族に代わって訪問や電話で確かめる「親孝行サポート」も6月に開始。さらに、漏電調査やブレーカー故障対応などの「でんきサポート」は開始時期を検討中だ。
「Qピコ」は家庭用料金プランの全顧客に自動的に独自のポイント「ピコ」を付与。4月から毎月1ピコ、さらに使用量100キロワット時ごとに1ピコがたまる。抽選で旅行券や九州の特産品などの商品が当たる。
新料金プランについては、3月4日からテレビCMを放映する。大家族、若い共働き世帯、夜間使用の多い世帯が登場する3編。渡辺義朗取締役・常務執行役員・営業本部長は「多様なライフスタイルに合わせてお選び頂ける新料金プランに込めた思いを表現した」と強調。交通機関などでの広告展開と合わせ、3~4月に集中的にPRを実施する方針を示した。
(電気新聞2016年2月29日付1面)