エネコミ

2016年6月配信

2016年 6月2日
九州電力/新大分3―4が運開、1600度級ガスタービン採用

 九州電力は1日、新大分発電所3号系列第4軸(大分市、45万9400キロワット)の営業運転を同日から開始し、発電所内を報道陣に公開した。コンバインドサイクルを利用した発電方式でLNG(液化天然ガス)を利用して発電する。
 出力については工事開始時点で48万キロワットを予定していたが、先行の同型機である関西電力姫路第二発電所の蒸気タービン不具合を踏まえた暫定対策の結果、45万9400キロワットとした。
 3―4軸は、燃焼温度1600度級ガスタービンを採用し世界最高水準の熱効率約60%(低位発熱量基準)を誇る。排熱回収ボイラーは縦型(既設は横型)とすることで設置スペースを3割程度コンパクト化し、メンテナンス性も向上させている。
 ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラーが三菱日立パワーシステムズ(MHPS)、発電機が三菱電機製となっている。
 新大分発電所は、九州電力で唯一のLNGコンバインドサイクル発電所で、1991年に運転を始めた。これまでの総出力は、229万5千キロワットとなっており、3―4軸の営業運転によって合計出力は275万4400キロワットとなる。

(電気新聞2016年6月2日付2面)