九州電力は12日、川内原子力発電所1、2号機の原子炉設置変更許可申請の補正書を原子力規制委員会に提出した。これまでの審査内容を反映し、さらなる安全性・信頼性を向上する内容となっている。
補正書には、常設直流電源設備の蓄電池(3系統目)を設計基準対象施設と同等の耐震設計を実施することなどを盛り込んだ。原子炉設置変更許可申請の補正書が許可される時期は未定だ。
そのほか、緊急時対策棟と現在運用中の代替緊急時対策所を接続し一体運用するに当たって、接続工事中も緊急時対策所機能を確保することを明記する。また、森林火災の発電所への延焼を防止する防火帯の一部を、新たに設置する開閉所の外側に変更する。
また、鹿児島県と薩摩川内市に安全協定に基づいて提出した事前協議書についても補正の手続きを行った。
(電気新聞2016年10月13日付2面)