九州電力は4日、玄海原子力発電所3、4号機の原子炉設置変更許可申請の補正書を原子力規制委員会に提出した。10月31日に行った規制委とのヒアリングを踏まえ、国内で発生した航空機落下事故に関するデータを拡充し、発電所への航空機落下確率などについて再評価、結果を補正書に反映している。落下確率はより低くなった。
最新データに基づいて再評価を行ったのは発電所への航空機落下確率や航空機落下による発電所内の重油タンクなどの火災に関する環境評価。規制委が6月に発表した1993~2012年の20年間に発生した航空機の落下事故件数を基に評価し直した結果、発電所に航空機が落下する確率は玄海3号機が1億年に6.8回から同6.4回に、玄海4号機が1億年に6.3回から同5.9回になった。
九州電力は10月28日に玄海3、4号機の原子炉設置変更許可申請の補正書を提出。今度の補正書提出は3回目になる。
(電気新聞2016年11月7日付2面)