九州電力は12月1日からオール電化CMのテレビ放映を開始する。街頭ビジョンやシネコンでもCMを上映するほか、ウェブムービーを使ったPRも展開する。テレビCMは「オール電化による快適な暮らし」をテーマに、IHクッキングヒーターの掃除のしやすさ、火のない安心感などの利点を訴える。10月から展開中のオール電化キャンペーンと合わせて、冬需要期の顧客取り込みに全力を挙げる。
CMは子どもがお父さんと一緒に、お母さんにオムレツをつくるというもので、柔らかく明るいCMソングを背景に子どもが料理を楽しむ様子が描かれている。特に、火を使わないIHの安全性や、子どもが汚してしまったところをさっときれいにする手入れのしやすさといったポイントが強調されている。CMソングは福岡市出身のシンガー・ソングライター藤原さくらさんが制作した。
また、共働きの若い夫婦やシニア夫婦に向けたポスターも展開し、新築住宅の購入世代や住宅リフォームユーザー層にアピールする。
九州電力の渡辺義朗常務執行役員・営業本部長は「顧客のメリットを訴求すれば売れる」と述べ、ガスにないオール電化ならではの利点をPRすることが重要だと強調した。
テレビCMに加えて、12月5日から中旬にかけて九州の街頭ビジョン10カ所でCMを延べ1万回放映するほか、ハリーポッター新シリーズを上映するシネコン10カ所でも、映画上映前に放映するシネアドを延べ千回放映する。こうしたマス向けのPRとともに、以前から取り組んでいる1日営業店などの「顔の見える営業」も継続する方針だ。
九州電力は6年ぶりのオール電化キャンペーンを実施しており、前年同期(10~12月)実績比3割増の1万3千戸を獲得目標に設定している。
(電気新聞2016年11月30日付3面)