エネコミ

2017年4月配信

2017年 2月21日
九州電力の小口ガス料金、セット契約で1割安く/販売要員増やし攻勢

 九州電力は20日、4月から福岡・北九州エリアで販売を始める家庭用など小口の都市ガス料金プランを発表した。電気とガスの「セット契約」のみの提供で、電気契約容量やガス使用量が多いほど「セット割引」を大きくする仕組み。モデルケース「30A契約、月間使用量が電気250キロワット時、ガス23立方メートル」では、ガス料金は西部ガスの一般料金に比べ月額600円(11.1%)安くなる。開栓時と4年に1回の消費機器調査は西部ガスに委託する方針。
 現行の家庭向け電気料金メニュー「スマートファミリープラン」と商店など向けの「スマートビジネスプラン」に、「ガスセット」を提供。電気契約容量やガス使用量に応じて最大1300円のセット割引を適用する。西部ガスが先月発表した新料金メニューと比べても「基本的に全ての面でお得」(瓜生道明社長)という。
 電気料金単価は現行と変わらず、ガス料金単価は西部ガスの一般料金と同一。
 スマートファミリープランの2年契約割引額は今回、1年当たり540円から777円に増やす。この1カ月相当額を織り込んだ試算でモデルケース(30A、250キロワット時、23立方メートル)をみると、西部ガスの電気とガス(一般料金)の組み合わせと比べ、スマートファミリープランのガスセットは月額524円(4.7%)安くなる。
 九州電力ではガス販売要員を現在の約3倍となる34人に増やすほか、新聞広告や電車の中吊り広告、街頭PRなどを展開し、顧客獲得を図る。また、ガスコンロ故障時に機器を貸し出すサービスを用意。セット契約者には同社の独自ポイント「Qピコ」を追加付与する。

(電気新聞2017年2月21日付1面)