エネコミ

2017年4月配信

2017年 3月13日
九州電力、立地地域周辺で7500戸訪問/佐賀県対話活動で報告

 九州電力は10日、佐賀県内における訪問対話活動の実施状況について発表した。同社は玄海原子力発電所に対する住民の不安を軽減するため県内全区長などを訪問。リーフレットなどを用いて丁寧に安全対策などについて説明した。説明を受けた住民からは「事故はないと思うが、万が一の時が怖い」などの意見が寄せられた。
 佐賀県内の全区長約2400人を対象にした訪問活動は1月19日から3月6日まで行われた。面会率は約75%だった。
 玄海原子力発電所が立地する玄海町と隣接する唐津市の鎮西町、肥前町、呼子町の全戸を対象に行われた全戸訪問活動は2月8日から19日まで実施。社員は約7500戸を訪問したが、留守のため実際に面会できたのは約58%だった。面会できなかった世帯については再訪問する。
 訪問活動で寄せられた意見は約2900件。「原子力は難しい。よく分からないというのが本音」「安全対策にしっかり取り組んでいるので安心している」といった意見が寄せられた。
 同社は佐賀県が主催した県内5カ所での県民説明会でも安全対策などについて説明を行った。

(電気新聞2017年3月13日付2面)