九州電力は23日、運転中の川内原子力発電所1号機(PWR、89万キロワット)で1次冷却材中のヨウ素濃度が若干上昇したことが認められたため、監視強化を行うと発表した。3月21日までの測定値は1立方センチメートル当たり0.27ベクレル程度だったが、23日の値は同0.45ベクレルだった。保安規定の濃度制限値、同6万2千ベクレルを下回っており、運転継続に支障はない。環境への放射能の影響もない。
運転中の原子力発電所では1次冷却材をサンプリングし、毎週ヨウ素濃度を測定し、燃料棒に微少な穴などが発生して放射性物質が漏れ出していないかを確認している。
(電気新聞2017年3月27日付2面)