九州電力は6日、「九電あんしんサポート」のラインアップとして、新たに「でんきサポート」を加え、きょう7日から開始すると発表した。でんきサポートは漏電ブレーカーの故障やコンセントの増設などに対応するサービス。家庭での電気に関する困りごとを地元電気工事店とタイアップして解決する。サービスは九州全域で展開。九州電力と電気供給契約がある顧客を対象に、電話で24時間365日申し込みを受け付ける。
6日に福岡市の電気ビル本館で開かれた会見で、渡辺義朗取締役・常務執行役員・エネルギーサービス事業統括本部副統括本部長・営業本部長は、「こうしたきめ細かい生活サービスを展開することで九州電力への信頼を高めたい」と説明。「何かあったときに九州電力に電話しよう」と顧客に認識してもらうことで、離脱防止につなげる考えを示した。
同サービスは、全九州電気工事業協会(花元英彰会長)の下部組織である各県電気工事業工業組合が運営する「保守センター」と提携して行われる。最寄りの九州電力営業所のコールセンターに連絡すれば、ワンストップで対応する仕組みだ。
花元会長は「九州電力と提携し、広く顧客のサポートをしたい」と話し、サービスの展開に意欲をみせた。保守センターは九州全域に85カ所。約2200社の電気工事店が加盟している。
同サービスの料金は標準4千円の出動費と工事、材料などの実費が掛かる。九州電力によると、電気に関する相談は年間約5千件寄せられているという。
(電気新聞2017年4月7日付3面)