エネコミ

2017年5月配信

2017年 5月1日
「玄海安定稼働に努力」九州電力・瓜生社長/経営体力回復へ決意

 九州電力の瓜生道明社長は28日の会見で、2年連続の黒字を確保した2016年度決算について、燃料費調整の期ずれ効果が大きかった前年度と比較し「修繕費の節減、原子力の安定稼働といった努力の結果」と述べ、社員らの努力に謝意を表した。一方で、単独の自己資本比率が優先株を含めてぎりぎり2けたという現状に「体力はまだまだ(回復していない)」と指摘。玄海原子力発電所3、4号機の再稼働、3年連続の黒字達成への決意を強調した。
 玄海原子力に関しては、佐賀県知事による再稼働同意を「大変重く受け止めている」と述べ、安全性向上へ不断の努力を続けるとともに、住民の安心につながるコミュニケーション活動に努めるとした。
 4月から始めた電気とガスのセット販売は7千数百件を獲得したと説明。好調といえるかどうかは慎重な見方を示し、「まずは(初年度目標の)4万件確保が課題」と話した。また、1年前の熊本地震で損傷し仮復旧していた6万6千V送電線の本復旧工事を進めていることも紹介した。

(電気新聞2017年5月1日付2面)