九州電力は19日、子育て世代のニーズに応じた体験型講座や子育て支援情報の発信などを行う新サービス「子育てサポート」を8月1日から開始すると発表した。瓜生道明社長が電気ビル本館(福岡市)で会見し、妊娠・出産・育児に関する不安などを解決する「子育てサポート」を「九電あんしんサポート」のメニューに追加すると説明。「これまでのメニューは子育て世代に対して手薄だった」と述べ、新サービスを立ち上げた理由を明らかにした。また、新サービスの一環として第一交通産業(北九州市、田中亮一郎社長)と提携し、「子育てサポートタクシー」を提供する。陣痛が始まった妊婦の病院への送迎や、幼児の保育園への送迎などを行う。
会見した瓜生社長は、「(営業所などは)地域に開かれたスペースであるべきだ」と強調。子育て世代のニーズに応じた講座を展開する意義を説明した。瓜生社長は、第一交通を提携先に選んだ理由として、既に妊婦向けサービスを展開していることや第一交通の展開エリアの広さを挙げた。
第一交通の田中社長は同社が展開する「ママサポートタクシー」について説明。妊婦の送迎などを行う同サービスに「九州でも4万人が登録している」と話し、十分な実績があることを強調した。また、運転免許を返納した高齢者など、九電あんしんサポートとの提携拡大についても検討する考えを示した。
(電気新聞2017年7月20日付1面)