九州電力は31日、7月に発生した九州北部豪雨被害に対する寄付・従業員募金約3200万円を福岡県に贈呈した。福岡県庁(福岡市)で同日開かれた贈呈式に豊馬誠執行役員・福岡支社長と福岡電力関連産業労働組合総連合の矢田信浩会長が出席し、大曲昭恵副知事に目録を手渡した。大曲副知事は「被災された方々に皆さんの思いを届けさせて頂く」と強調。「復旧は長い時間がかかる」と話し、継続的な支援を要請した。
豊馬支社長らは、九州電力グループの寄付金1279万円とグループ従業員から集まった募金1935万6390円の計3214万6390円を福岡県に贈呈した。
豊馬支社長は「被災された方々が一日も早く平穏な生活を取り戻せるように今後も努力したい」とあいさつし、息の長い支援に取り組む意向を明らかにした。
九州電力は北部九州の豪雨被災地に支社単位でボランティア活動を企画。7~9月にかけて計300人が被災家屋から土砂のかき出し作業を行う予定だ。
9月1、2日にはボランティア・観光・情報発信の3点で被災地を支援する「トリプルボランティアツアー」を豪雨被災地で実施。参加者は土砂のかき出しはもちろん、客足が遠のいた温泉を利用して観光地の魅力も発信する。
(電気新聞2017年9月1日付1面)