九州電力は15日、玄海原子力発電所4号機の使用前検査申請書を原子力規制委員会に提出した。申請書に明記した予定では、10月23日に検査を開始。燃料装荷後、来年3月に原子炉を起動・並列。4月に定格出力運転に移行し、同月中をめどに営業運転を再開する予定だ。
使用前検査では、設備の材料や寸法、耐圧・漏えいを確認する検査などを来月23日に開始。蒸気タービンの構造を確認する検査なども順次行い、来年2月までに終了させたい考え。その後、実際に燃料を装荷し、起動前の検査を実施。来年3月から原子炉を起動し、2~3日程度かけて並列させる。4月に定格出力運転に移行し、総合的な性能を確認した後、同月中にも営業運転を再開する。
先行する玄海3号機は8月28日に使用前検査の受検を申請し、今月11日に検査入り。品質管理の検査を経て、14日から設備の材料や寸法、耐圧・漏えいなどを確認する検査が開始されている。
(電気新聞2017年9月19日付1面)