九州電力は14日、福岡市でIoT(モノのインターネット)技術を活用した見守りサービスの実証実験を来年1〜3月に実施すると発表した。専用端末を携帯する児童や高齢者などの位置情報を、保護者などがスマートフォンやパソコンで確認することができる。実証実験は見守りサービスを展開するotta(福岡市、山本文和社長)との共同案件として行う。また、オープンストリーム(東京都新宿区、吉原和彦社長)の技術を活用し、飼い猫の見守りに関する実証実験も実施する。
見守りサービスに使用する基地局は、コンセントに差すだけで設置することが可能で、サービス基盤を速やかに構築できるという。小学校や公共施設、九州電力グループの設備などに基地局を設置し、エリア全体を効率的にカバーする見守りネットワークを構築する。
この見守りサービスは、九州電力がグループ大でイノベーションを推進し、新たな事業やサービスを生み出す取り組み「KYUDEN i―PROJECT」の一環として行ったワークショップで出てきたアイデア。実証実験を通じてサービスの有用性を検証する。
(電気新聞2017年12月15日付1面)