エネコミ

2017年12月配信

2017年 12月18日
九州電力、新興企業10社と実証へ/地域の安心、魅力高める

 九州電力は15日、今年8月に開始したオープンイノベーションプログラムで、スタートアップ企業の応募の中から10件を選定し、順次、実証実験を開始すると発表した。地域の安心や魅力向上につながる、新たな価値を創造するのが狙い。今後同社では、実証実験を通して、市場からのフィードバックなどを踏まえ、事業化に向けた検討を本格化させる考え。
 同プログラムは、スタートアップ企業の支援を手掛けるCreww(クルー、東京都目黒区、伊地知天社長)と共同で実施。約2900社の登録があるスタートアップ企業からのエントリー募集を8月28日から9月8日まで行い、応募件数は112件に上った。
 その中から、審査やプレゼンテーションなどを経て、有望案件として10件を選定した。デジタル技術を活用したヘルスケアや介護、防犯、国際交流など、分野は多岐にわたる。年度内に実証の準備を行い、来年度にかけて実証実験を実施する計画だ。
 同プログラムでは、九州電力グループの理念「ずっと先まで、明るくしたい。」をテーマに、九州地域の発展はもとより、社会全体の課題解決につながる新たな価値創造を目指す。募集テーマは「誰もが安心して生活ができる九州」「人が集い魅力溢れる豊かな九州」「未来の安全、安心を支えるテクノロジー」を挙げている。

(電気新聞2017年12月18日付3面)