エネコミ

2018年3月配信

2018年 3月12日
九州電力/川内特重施設で3分割の工認申請が全て完了

 九州電力は9日、川内原子力発電所1、2号機の特定重大事故等対処施設(特重施設)について、新たに設置する設備などの工事計画認可(工認)申請書を原子力規制委員会に提出したと発表した。今回申請する主な設備には、特重施設内に設置する発電機や緊急時制御室に加え、原子炉減圧操作用の窒素ボンベ、フィルターベント(FV)などが含まれる。これで川内1、2号機の工認申請(3分割)は全て終えた。
 特重施設の設置期限は、原子炉本体施設の工認から5年と定められている。1号機が2020年3月17日、2号機は同5月21日が期限。
 九州電力では、川内原子力特重施設の工認申請手続きを「原子炉補助建屋等に設置する設備」「新たに設置する建屋等」「新たに設置する設備等」の3分割で実施。「原子炉補助建屋等に設置する設備」は昨年5月と7月、「新たに設置する建屋等」は昨年8月にそれぞれ申請。今回で全ての申請を終えた。今後、認可が得られた設備から順次着工し、期限内の完成を目指す。

(電気新聞2018年3月12日付2面)