総合研究所

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総合研究所は、
九電グループの技術シンクタンクとして、
「九電グループ経営ビジョン2035」および
「九電グループカーボンニュートラルビジョン2050」の
アップデートを踏まえ、
カーボンニュートラル・マイナスの実現に資する
技術開発に注力します。
特に、港湾電化の推進をはじめとした
脱炭素技術の研究開発を加速するとともに、
スマート農業やEV関連サービスなどを通じて
お客さまのニーズに応えるソリューションや
地域・社会の課題解決に果敢に挑み続けます。

九州電力の技術開発戦略

テクノロジーの力で持続可能な未来を創る※1 Negative Emissions Technologiesの略で、大気中二酸化炭素除去に資する技術のこと

技術開発戦略をもとに、短・中・長期で取組むべき重点課題を整理しました。最優先課題であるカーボンニュートラル・マイナスの実現に資する技術開発に注力し、成果を地域課題解決に展開していくことで同時に価値創造(収益化)につなげていきます。

主な取組
1

カーボン・マイナスへの
挑戦

法人向けEV充電サービスの開発

運輸部門における電化を着実に進めていくため、国では2035年までに乗用車の新車販売の電動車割合を100%とすることなどを目標に掲げ、各種技術開発、普及拡大の取り組みが展開されています。そのEV普及拡大には、充電インフラの整備・拡大も必要不可欠であり、九電グループとして充電インフラや各種サービスの提供に取り組んでいます。中でも総合研究所では乗用車と比較して電動化が遅れており、今後普及が見込まれる法人向け商用EVをターゲットにした技術開発とサービス実証を行っています。

充放電システム、EMS活用イメージ充放電システム、EMS活用イメージ
主な取組
2

多様なニーズを叶える
ソリューション進化

雷エネルギー測定システムの開発

2050年のカーボンニュートラル実現に向け、全国各地で洋上風力発電の導入が進められています。しかし、導入が予定されている東北地方や北陸地方は、雷電荷量の大きな冬季雷が発生する地域でもあり、設備の安全性確保が課題となっています。こうしたなか、当社では、配電線や送電線における雷害の効果的な対策確立を目指し、落雷時の電流や電磁界を観測し、雷電荷量を推定する独自の手法を開発・確立しました(特許登録済)。総合研究所では、この推定手法を活用し、雷電荷量を計算するシステムの開発に取り組んでいます。

  • (成果例①)雷電解測定装置
    (成果例①)雷電解測定装置
  • (成果例②)雷エネルギー測定システム概要
    (成果例②)雷エネルギー測定システム概要
主な取組
3

地域共創による
価値創造と成長

植物工場におけるイチゴ栽培

高齢化や就農人口の減少など農業の抱える課題の解決や、農業分野における脱炭素化に向けて、総合研究所の強みである農業電化で培った技術・知見をもとに、農業の省力化や生産性向上に繋がるスマート農業の普及を目指し、福岡県朝倉市に2019年開設したイチゴ栽培の実証施設「上寺(かみでら)いちご園」において、高度な環境制御技術を用いて、苗の育成から収穫までの栽培技術の確立に取り組んでいます。

  • 上寺いちご園(左手前:育苗ハウス 奥:栽培ハウス)

    上寺いちご園(左手前:育苗ハウス 奥:栽培ハウス)

  • 栽培ハウスの内部

    栽培ハウスの内部