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スマートメーターの九州全域での設置開始に伴う配線方法等の変更点について

九州電力送配電は、2016年3月から、九州電力送配電管内の全地域(注1)において、一般のご家庭など低圧で電気をご使用いただいているお客さまを対象に、スマートメーターの設置を開始いたしました。
今後、新築等による新たな電気ご使用の申込みや、現在設置しているメーターの検定有効期間(注2)満了時の取替などに合わせて、スマートメーターを設置していき、2023年度末までに、九州電力送配電管内のすべてのお客さまへの設置を完了するよう取り組んでまいります。
今回、スマートメーターの種類、機能、配線方法の変更等につきまして、下記のとおりお知らせいたします。

  • (注1)一部地域につきましては、通信事業者の通信網整備状況を考慮しながら、スマートメーターの設置開始時期を決定します
  • (注2)メーターは計量法に基づき、一定期間(低圧メーターの多くは10年ごと)で検定を行う必要があります

スマートメーターの種類

スマートメーターの「相線・電圧・容量」および「通信方式」は以下のとおりです。

相線・電圧・計器容量

2016年3月から導入を開始するスマートメーターの相線・電圧・容量は、下表のとおりです。

相線 電圧 計器容量 【参考】
契約容量(上限) 適用電線サイズ 電流制限機能(1) 双方向計量機能(2) TS機能(3) CT箱付(4) CTブロック(5)
単相2線式 100V 30A 3kVA 1.6mm~14mm2        
120A 12kVA 2.6mm~60mm2          
200A 20kVA 38mm2~200mm2        
300A 30kVA 38mm2~200mm2        
200V 30A 6kVA 1.6mm~14mm2        
120A 24kVA 2.6mm~60mm2        
200A 40kVA 38mm2~200mm2        
300A 60kVA 38mm2~200mm2        
単相3線式 100V 60A 11kVA 1.6mm~22mm2    
120A 22kVA 2.6mm~60mm2      
300A 54kVA 38mm2~200mm2      
三相3線式 200V 60A 21kW 1.6mm2~22mm2        
120A 41kW 2.6mm~60mm2        
300A 100kW 38mm2~200mm2      
  1. 電流制限の設定が可能なスマートメーター
  2. 双方向計量が可能なスマートメーター
  3. タイムスイッチ(TS)の設定が可能なスマートメーター
  4. 低圧計器用変流器(従来の箱付のCT)付メーター
  5. 端子ブロック形計器用低圧変流器(以下、CTブロックといいいます)付メーター(CTブロックの詳細は別紙1を参照ください)
PDFファイル(別紙1)端子ブロック形計器用低圧変流器(33KB)

通信方式

スマートメーターの通信方式および選定基準は下表のとおりです。

(1)「スマートメーター」~「九州電力送配電システム」間(Aルート)の通信方式(注1)

通信方式 選定基準
1:N方式(注2) 通信事業者のサービスエリア内
PLC方式(注3) 通信事業者のサービスエリア内であって、無線電波が届かない超高層マンションなど
現地無線方式(注4) 通信事業者のサービスエリア外

(2)「スマートメーター」~「エネルギー管理を行う宅内機器」間(Bルート)の通信方式

通信方式 選定基準
920MHz帯無線方式 920MHz帯無線方式を原則とします。
ただし、920MHz帯無線方式の適用が困難な場合はPLC方式とします。
PLC方式(注3)
  • (注1)スマートメーター毎の通信方式は、九州電力送配電にて選定
  • (注2)携帯電話等通信事業者が提供するネットワーク(移動体通信網など)を利用した通信方式
  • (注3)電力線を利用してデータを伝送する方法
  • (注4)検針員等が持参する端末装置と通信し、データを伝送する方式

スマートメーターの機能及び配線方法の変更について

スマートメーターの主な機能及び配線方法の変更については、以下のとおりです。
配線方法等の詳細は、別紙4を参照ください。

  1. 電流制限機能(電流制限動作は別紙2を参照ください)
    スマートメーターの電流制限機能は、スマートメーターでご契約容量を設定でき、ご契約容量よりも大きい電気をご使用された場合、スマートメーターで電気の供給を停止いたします。このため、新築等により新たにスマートメーターでご契約容量を設定されるお客さまにつきましては、電流制限器の設置が不要となります。
    PDFファイル(別紙2)スマートメーターの電流制限動作(40KB)
  2. 双方向計量機能 (指針値等の見方は別紙3を参照ください)
    スマートメーターの双方向計量機能は、小売電気事業者からお客さまへの供給電力量(順潮流)と、お客さまから小売電気事業者が購入する電力量(逆潮流)を1台の計器で計測することができます。このため、受給用計量器の設置が不要となります。
    なお、受給用計量器の取付費用は、原則、無償となります(単相2線式は対象外)
    PDFファイル(別紙3)双方向計量機能を有するスマートメーターの指針値等の見方(100KB)
  3. タイムスイッチ機能
    従来のタイムスイッチでおこなっていた電気の「入」・「切」を、スマートメーターの開閉ユニットで「入」・「切」動作を行います。
    このため、タイムスイッチの設置が不要となります。

端子ブロック形低圧計器用変流器の導入及び配線方法の変更

低圧計器用変流器(以下CT箱付といいます)の代わりに端子ブロック形低圧計器用変流器を導入します。このため、CT箱付の設置スペースが不要となります。
引込口配線のCTへの接続が横方向から下部方向へ変更になります。(単独200A計器と同じ)
配線方法等の詳細は、別紙4をご参照ください。
PDFファイル(別紙4)低圧スマートメーター導入に伴う配線方法の変更について(100KB)

その他(スマートメーターの設置に関するお願い)

計器の前面等に障害物があると、スマートメーターの設置や、その後の検定有効期間満了時の取替等、作業が困難になりますので、設置場所については、作業スペースを確保いただけますよう、ご協力をお願いします。
スマートメーターの寸法等については、別紙5を参照ください。
PDFファイル(別紙5)スマートメーターの寸法(204KB)
PDFファイル(参考)写真でみる計器作業困難箇所(68KB)