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認知症フレンドリーシティ・プロジェクト ビーコン技術を活用した認知症の方の外出見守り・支援実証事業の実施について

2020年9月8日
福岡市保健福祉局
九州電力送配電株式会社
認知症フレンドリーシティ・プロジェクト
ビーコン技術を活用した認知症の方の外出見守り・支援実証事業の実施について

 福岡市と九州電力送配電株式会社(福岡市中央区渡辺通)は、人生100年時代を見据えた持続可能なまちをつくるプロジェクト『福岡100』の新たな取組みとして、「ビーコン技術(注1)を活用した認知症の方の外出見守り・支援実証事業」を11月1日から実施します。

 本市では、令和元年度より「IoTを活用した子ども見守り事業」を開始し、ビーコンの電波を受信できる基地局などを市内全域に構築中です。この度、今後大幅な増加が見込まれる認知症の方の見守り・支援を目的として、本システムを活用した実証事業を実施します。本事業を通じて、認知症の人が住み慣れた地域で暮らし続けることができる環境づくりにつなげてまいります。

見守りシステムの仕組み

認知症の方(見守り対象者)が携帯するビーコン端末(見守り端末)が、ビーコン信号を発信
地域に整備した見守りポイントが、見守り端末のビーコン信号を受信
見守りポイントで検知した高齢者の位置情報を高齢者施設の職員やご家族に提供(注2)

見守りシステムの仕組みを表した図

固定ポイントは約1600箇所に設置済みであり(令和2年7月18日時点)、令和2年度末までに市内約3千か所への設置を予定しています。施設や企業などが、見守り基地局を設置したり、ご家族・施設職員・地域の方が「見守り人」アプリをダウンロードしたりすることで見守りポイントが増え、社会全体での見守りのネットワークが強化されます。


注1: ビーコンとは基地局等との通信により位置を特定する技術で、GPSとは異なり、常時位置情報を記録するものではありません。
見守りポイントの近く(30~50メートル)を通過した際にのみ、位置情報が記録されます。
注2: 現在位置ではなく、最後に通過した見守りポイントの位置情報が表示されます(履歴も閲覧できます)。
よって、現在位置を把握するものではなく、見守りポイントでの位置記録をもとに、どのような行動をしているのか、どちらの方向に向かっているのか、などを推測し、行方不明者等の早期発見の一助とするものです。

共同事業の具体的な内容

(1)実施体制について

本事業は、保健福祉分野の行政課題の解決につながる提案を企業等から募集する「福岡100行政課題解決事業(福岡100×mirai@)(注3)」において採択したもので、九州電力送配電株式会社と福岡市保健福祉局の共同実施事業です。

注3: 市全体の公民連携ワンストップ窓口として企画調整部に設置されている「mirai@」を通して、民間企業や大学等からの新たな発想や手法による提案を定期的に募り、採択した事業を公民共働で実施することによって、行政課題の解決とそれらの事業の社会実装につなげていく取組み。

(2)主な役割分担

九州電力送配電株式会社 福岡市
  • 機器の設置
  • 見守りの実施・運用
  • 実施前後のアンケート調査
  • 実績報告
  • 見守り対象者の調整
  • 広報

(3)見守り対象者(協力いただく参加者)

在宅の認知症の方:30名(市政だより9月15日号などを通じて公募予定)
高齢者施設:3施設(個別に協力依頼予定)

いずれも「IoTを活用した子ども見守り事業」にて固定基地局設置済のエリア(中央区、東区、早良区、城南区、博多区)を対象とします。令和2年度中に全区設置を予定しています。

(4)実証事業への参加方法とスケジュール

9月15日  受付開始
https://www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/k_sensin/health/ninchisyo_mimamori_2020.html別ウィンドウ
 ※上記URLの申込方法に従い、メールまたはFAXにてお申し込み。

10月下旬  説明会開催

11月1日~  実証事業スタート(~令和3年3月31日予定)

(5)その他

参加費は無料です。実証終了後、参加者にはアンケート記載を依頼し、本システムの有効性・活用可能性などの検証を行います。

本事業に関するお問い合わせ先

福岡市保健福祉局健康先進都市推進担当 担当 木本・中園
電話番号:092-711-4543(内線 2056)

見守りシステムに関するお問い合わせ先

九州電力送配電株式会社 担当 山根・隈本
電話番号:092-981-9053