九州エリア外との広域需給調整を開始しました -一般送配電事業者間で調整力を相互に活用することでコストを低減-
九州電力送配電株式会社
-一般送配電事業者間で調整力を相互に活用することでコストを低減-
当社は、調整力(注1) の相互活用(以下、広域需給調整)について、9月26日から運用を開始しました。
電力は需要と供給を常に一致させる必要があり、発電事業者および小売電気事業者等は、30分単位で発電電力量と需要電力量の計画と実績を合わせることが求められています。
これまでは、発電事業者の電源トラブルや小売電気事業者の需要予測誤差等により、発電・需要実績が計画どおりにならない場合、それぞれの一般送配電事業者が、自エリア内において発電事業者等から調整力を確保して、需給バランス調整をおこなってまいりました。
このたび、九州エリアにおいて運用を開始する広域需給調整は、この調整力を他エリアの一般送配電事業者も含め相互に活用することで、調整力コストの低減を図るものです。
広域需給調整は、需給調整市場(注2) を実現するための共通プラットフォームとして、一般送配電事業者(沖縄電力株式会社を除く9社)で検討を進めてきたものです。
現在、中部電力パワーグリッド株式会社、北陸電力送配電株式会社、関西電力送配電株式会社の3社が2020年3月12日に、中国電力ネットワーク株式会社が2020年8月1日に運用を開始しており、当社の運用開始により5社での運用となります。
今後、北海道電力ネットワーク株式会社、東北電力ネットワーク株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社および四国電力送配電株式会社においても、順次、運用を開始する予定です。
当社は、今後も引き続き、地域の皆さまのご理解を賜りながら、お客さまに安定した電気を低廉な価格でお届けできるよう努めてまいります。
(注1) 周波数制御および需給バランス調整等を実施するにあたり必要となる電源等
(注2) 2021年度に開設予定の一般送配電事業者が調整力を調達するための市場
以上