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住まいの配線について理解を深めましょう

住まいの配線はどうなっているの?

夕食の準備中、電子レンジのスイッチを入れたとたんに家中の電気が止まってしまった…といった経験をしたことがありませんか。
これは、電気の使用量が契約容量を超えたとき、ご家庭に設置している分電盤のリミッターが落ちて、自動的に電気を止めるからです。日頃何気なく使っている電気。あらためて、住まいの配線を見てみましょう!

住まいの配線図
  1. 引込線取付点
    電柱と家屋を結ぶ電線を引込線と呼びます。引込線の取付点までは九州電力送配電の設備、そこから先はお客さまの設備となり、この取付点が財産と責任の分界点です。ただしメーター、リミッターなどの装置は九州電力送配電の設備です。
  2. メーター(計量器)
    お客さまの電気の使用量はメーターによって計量され、その使用量をもとに料金が計算されます。
    メーターは故障がなくても、一定期間ごとに検定を受けたものに取り替えて、正しい計量ができるようにしています。
  3. リミッター(電流制限器)
    リミッターの容量は、ご使用になる電流(アンペア)の大きさに応じて、お客さまのお申し出により決められています。
    契約以上の電流が流れるとリミッターが自動的に作動し電気が切れます。
    リミッターが切れたときは、契約電流よりオーバーしているとおもわれる機器のスイッチを切り、リミッターのつまみを「入」に切換えれば通電します。
  4. 漏電しゃ断器
    たとえば洗濯機が故障し、ケースなどに電流が流れたりする事を漏電といいます。このような場合に、電気をしゃ断し、感電や火災を防止する安全装置が漏電しゃ断器です。
    漏電しゃ断器は、漏れている電流がほんの少量でも反応しますから、雷などのショックで切れる事もあります。
    その時は、故障ではありませんからツマミを「入」にすると通電します。
    なお、屋内配線が単相3線式のお客さまには、「中性線欠相保護付漏電しゃ断器」の取付をおすすめします。
  5. ブレーカー
    電気は、ブレーカーを通って、部屋別や用途別(照明用、コンセント用等)に分かれていきます。ブレーカーは、電気機器やコードなどの故障でショートしたり、そのブレーカーの容量以上に電流が流れると、自動的に切れ、屋内配線を守ります。一般に、1つのブレーカーの容量は15アンペアまたは20アンペアです。

一度に使える電化製品は?

ご家庭の電圧は通常100ボルトですが、その場合、消費電力100ワットの電気機器を使うと1アンペアの電流が流れます。
ご契約の容量が30アンペアの場合、一度に使える電気機器の消費電力の合計は3,000ワットまでです。

(例)契約容量30アンペアの場合

エアコン(1,200W)と、炊飯器(800W)を同時に使っている時、電子レンジ(1,300W)のスイッチを入れると、使用電力の合計が3,300Wになり契約容量をオーバーし、リミッターが落ちてしまいます。
その場合は、一度に使う電化製品を見直してみましょう。

電気の単位と用語

A
アンペア(電流)
電気の流れを電流といい、その量をA(アンペア)という単位であらわします。
V
ボルト(電圧)
電気を押し出す力を電圧といい、その大きさをV(ボルト)という単位であらわします。
W
ワット(電力)

電灯やモーターに電気を流すと光や力を出しますが、このように電気が仕事をする力を電力といい、その大きさをW(ワット)という単位であらわします。

電力(W)=電圧(V)×電流(A)

kWh
キロワット時(電力量)

電気器具を使って電気を消費したとき、その消費量を電力量といい、kWh(キロワット時)という単位であらわします。

100W×10時間=1,000Wh(=1kWh)

Hz
ヘルツ(周波数)
家庭の電気器具は、一定周期で電流の向きが変わる交流が使われています。この交流が1秒間に繰り返す周期数を周波数といい、Hz(ヘルツ)という単位であらわします。

家庭の電気工事の安全施工について

電気配線の素人工事は危険です。電気工事店などの専門家に相談しましょう。
ご家庭で安心して電気をお使いいただくための情報提供と、電気工事施工の品質向上を目指した取り組みについて、ご紹介します。

電気工事の安全は? 防犯機器が知りたいな コンセントを増やしたいけど 等

情報内容

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