電圧フリッカとは
電圧フリッカとはどういう現象?
電圧フリッカとは、電線路の電圧が繰返し変化することで、家庭などの照明が明るくなったり暗くなったりを短い時間に繰り返す現象です。
電圧フリッカの発生原因は昔と今で違う?
電圧フリッカの発生原因は、昔は一時的に電力を大量に使用する機器が主であったのに対し、今はそれに加え太陽光発電の太陽光発電用パワーコンディショナ(以下、PCS)の停電を検知する機能の設定に起因する電圧フリッカが発生する可能性が高くなっています。
広域的な電圧フリッカはなぜ発生するようになったの?
- 近年では、電線路に接続する太陽光発電設備が急激に増加しています。
- 太陽光発電設備を電線路に接続するには、電線路で停電が発生した場合に発電機を電線路から切り離す保護機能が必要であり、その保護機能(PCSに内蔵)は無効電力を電線路に注入しています。
- 近年発生の可能性が高くなっている電圧フリッカは、停電を検出する保護装置の設定が、大量に太陽光発電設備が接続された電力状況に適していないことにより生じているものです。
注:太陽光発電設備や接続機器そのものに問題はありません。
(参考)太陽光発電用パワーコンディショナ(PCS)の機能について
(1)電気方式(直流→交流)変換機能
太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換する機能と、保護機能を備えています。
(2)故障時の検出機能
電線路の停電または発電設備の故障を検出し、電線路から太陽光発電設備等を切り離すことで、「公衆感電事故の防止」等、安全を確保します。
(参考)用語の解説
用語 | 解説 |
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太陽光発電用パワーコンディショナ(PCS) |
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保護装置 |
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無効電力 |
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