８．域外電力小売 

関東エリアでの電力小売の展開

電力小売り事業が全面自由化となった2016年４月以降、ガスや通信をはじめとした多くの事業者が九州エリアにも参入する中、2016年４月１日に、当社も域外での電力小売り事業を開始した。域外での事業活動は、グループ会社である九電みらいエナジーが担い、需要口数が多い関東エリアを中心に活動している。九電みらいエナジーは、電気料金のお得さを追求した、標準的な「基本プラン」に加え、電気料金の支払額に応じてマイルやポイントが貯まる、「JALマイルプラン」（2016年６月）、「WAONプラン」（2018年３月）を創設し、お客さまの満足度向上に努めてきた。多様なチャネルを活用した営業活動を展開することで着実に契約数を伸ばし、2018年９月には設立当初の獲得目標であった契約件数１万件を達成した。さらに、2019年４月にはオール電化世帯向けの「N（ナイト）プラン」、2020年３月には「dポイントプラン」の提供を開始した。また、法人のお客さま向けにも、契約の規模や使用状況に応じたお得な料金を提案するなど、常に多様化するお客さまのニーズにお応えしている。その結果、2021年３月末時点での契約数は約3.6万件に達し、新電力販売電力量ランキングにおいて全小売事業者中５位（2020年12月時点）に位置した。

電力小売の提携

2020年２月３日、当社は伊藤忠エネクス株式会社と電力小売に関し業務提携をおこなった。当社の電気事業に関するノウハウと、伊藤忠エネクスが石油やガスの販売を通じて築き上げてきた顧客基盤や営業力とを掛け合わせ、高圧・特別高圧のお客さまに対し、九州エリアでは伊藤忠エネクスと当社が、九州以外では伊藤忠エネクスと九電みらいエナジーが提携して電力小売販売を行うもので、2020年４月１日に開始した。