社長メッセージ
平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
九電グループは、「ずっと先まで、明るくしたい。」をブランドメッセージとする「九電グループの思い」のもと、「持続可能な社会への貢献」と「九電グループの更なる進化」を目指し、事業活動を進めています。
当社グループの経営環境は、国際情勢の不安定さが続く一方で、データセンターや半導体関連産業による電力需要の増加が見込まれるなど、人々の生活や社会経済活動を支える電力の安定供給に対する重要性がこれまで以上に高まっております。
また、世界的な脱炭素の潮流のなかで、当社グループは、2025年2月に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」や「GX2040ビジョン」の方向性も踏まえ、日本政府の方針である「2050年カーボンニュートラル」の達成に向け、エネルギー事業者としての積極的な貢献が期待されております。
加えて、生成AI等のデジタル技術の急速な進展や、少子高齢化による労働力人口の減少、仕事に対する価値観の多様化など、現在私たちを取り巻く環境は大きな転換期にあります。

こうした新たな機会や課題を捉えつつ、更に長期的な時間軸で「私たちは2050年にどういった価値を社会に提供していたいか」という視点を取り入れ、2025年5月に「九電グループ経営ビジョン2035」を策定しました。このビジョンには「九州の強み」に「九電グループの強み」を掛け合わせることで地域の成長・発展を支え、ともに成長し、ずっと先まで「九州とともに、そして世界へ」価値を提供したいという思いを込めています。
エネルギーの領域に留まらず、多様なニーズにお応えする事業やサービスを生み出すことで、地域や社会の課題解決に貢献し、社会価値と経済価値の双方を創出するグループとして、企業価値を一層高めてまいります。
グループ一体となって「九電グループ経営ビジョン2035」を実現することで、「エネルギーから未来を拓く」企業グループへと進化し、更なる高みを目指してまいります。
ステークホルダーの皆さまのご期待に応えるべく、グループ一丸となって邁進してまいりますので、引き続き、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2025年6月
九州電力株式会社
代表取締役 社長執行役員 西山 勝