長崎県の五島列島と九州本土を結ぶ,日本で最長の電力海底ケーブルによる五島連系設備(66kV松島奈良尾線,220kV松島変電所ほか)は,平成15年10月工事着工以来順調に進捗し,本日,運用を開始しました。
同連系設備の運用開始に伴い,従来,五島島内の内燃力発電所にて供給していました五島列島の電力需要に対しては,本土電源からの供給に切り替えます。
これにより,五島列島への電力供給の安定維持と供給コストの低減を図ることができます。
【五島連系設備の新設理由】
五島列島の電力需要に対しては,従来,島内の5つの内燃力発電所(認可出力合計102,800kW)および鰐川水力発電所(認可出力320kW)から供給していましたが,今後の電力需要増加を踏まえた安定かつ効率的な電力供給の観点から,本土との連系により供給することが長期的にメリットがあると判断しました。
【今回工事,五島連系設備の特徴】
- 電力海底ケーブルでは「日本国内最長」となります。
- 海底ケーブル布設に当っては,計画ルートに対して高精度な布設が可能な「GPS活用の自動制御システムを搭載した最新鋭の専用布設船」や電力海底ケーブル工事では初めてとなる「水中用に改良した掘削機(水中バックホウ)」などを採用することにより,工期短縮やコスト低減を図ることができました。
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