6月15日、東京で社長会見を行いました。
今夏の需給見通しについては、5月18日に発表した内容から変更はありません。
配布資料
平成24年6月15日
九州電力株式会社
今夏の需給見通しと対策について
原子力発電所の運転停止が継続したまま、一昨年並みの猛暑となった場合、昨年並みの節電を見込んだとしても、7月~9月上旬にかけて、供給力が不足する見通しです。
7月 | 8月 | 9月上旬 | |
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時間最大電力 | 1,634 | 1,634 | 1,583 |
供給力 | 1,560 | 1,574 | 1,510 |
供給予備力 (予備率%) |
75 (4.6%) |
60 (3.7%) |
74 (4.6%) |
〔上記に加え随時調整契約の発動による需要減(実効量24万kW)を見込んだ場合〕 |
|||
供給予備力 (予備率%) |
51 (3.1%) |
36 (2.2%) |
50 (3.2%) |
(1) 現時点で織り込み済みの対策
(2) 更なる対策
3 需要対策について
計画段階で対応可能なあらゆる供給力対策を織込んでいます。
- 火力発電所の補修停止時期の調整
- 新大分1号系列第1軸(10万kW)のガスタービン更新工事の延期など
- 長期停止火力の再稼動
- 平成23年度末に廃止予定だった苅田新2号(37.5万kW、経年40年)の運転再開〔平成24年6月8日運転再開〕
- 緊急設置電源
- 豊前発電所にディーゼル発電機(0.4万kW)を設置 〔平成24年7月設置予定〕
- 離島の移動用発電設備(0.3万kW)の活用 〔平成24年7月設置予定〕
- 他社からの受電等
- 他電力会社からの計画的融通の受電:昼間45万kW、夜間101万kW
- 自家発からの受電:昼間15万kW、夜間13万kW
(2) 更なる対策
需給直前まで更なる供給力対策に取り組みます。
- 他電力会社からの追加の電力融通受電
- 電力取引市場からの電力調達
- 戸畑共同火力株式会社※、大分共同火力株式会社※及び新日本製鐵株式会社様との電力受給契約の締結〔平成24年5月末〕
- 上述3社との間において、当社の需給ひっ迫時、新日本製鐵株式会社様の受電枠に余力が生じた場合、その余力分を当社に供給していただく契約を締結※新日本製鐵株式会社様と当社が共同出資
- 自家発所有のお客さま等に、出力増や当社への販売のお願いを継続
(1) 今夏の需要対策
以上- 節電のご協力のお願い
- 九州電力管内のお客さまに対し、需給ひっ迫が予想される7月2日から9月7日の平日(お盆期間8月13日から8月15日を除く)の9時から20時について、一昨年比10%程度以上の使用最大電力の節電をお願いしています。
特に気温が高く電力需要がピークに達する時間帯(九州では13時から17時)において、重点的な節電をお願いしています。
- 九州電力管内のお客さまに対し、需給ひっ迫が予想される7月2日から9月7日の平日(お盆期間8月13日から8月15日を除く)の9時から20時について、一昨年比10%程度以上の使用最大電力の節電をお願いしています。
- 更なる需要抑制を目的とした料金メニュー
- 夏季計画調整契約の拡充等〔調整電力(6月4日現在) 45万kW〕
- 500kW以上のお客さま:新規お客さまへのコンサル及び調整電力の拡大要請
- 500kW未満のお客さま:夏季計画調整契約を300kW以上へ適用拡大
- 最大需要電力調整割引(新設)〔調整電力試算値 10万kW〕
(6月12日申込状況 3万件/7万件) - 家庭向け新メニューの実証試験
- ご家庭のお客さまを対象に仮想ピーク料金設定による負荷抑制効果の実証試験を7月~9月に実施。実証結果とお客さまニーズ等を踏まえ、ピーク抑制に資するメニューを今後、検討。
- 夏季計画調整契約の拡充等〔調整電力(6月4日現在) 45万kW〕
- 料金メニューによる負荷調整
- スポット負荷調整契約(新設) 〔調整電力試算値 2万kW〕
(コンサルティングを実施中) - 随時調整契約〔33万kW(実効値24万kW)〕
- スポット負荷調整契約(新設) 〔調整電力試算値 2万kW〕
- 緊急時の節電ご協力お願いメール(新設)
- 節電にご協力いただけるお客さまに予め登録いただき、需給ひっ迫(供給予備率3%未満)が予想される約1時間前に、お客さまの携帯メールに「緊急時の節電ご協力お願いメール」を配信。不要不急の電気のご使用を抑制いただくもの。
- 登録件数に応じて当社から東日本大震災被災地へ寄付(100円/件)