2020年10月5日
九州電力株式会社
大岳地熱発電所の営業運転を開始しました
-国内初の事業用地熱発電所の更新工事が完了-
当社の大岳地熱発電所は、9月1日から試運転による発電をおこなってきましたが(2020年9月1日お知らせ済み)、発電設備の検査・調整等が完了したことから、本日、営業運転を開始しました。
今回の更新工事では、既設発電所設備を運転しながら、隣接地に新たな設備を建設したことで、発電停止期間の短縮に努めました。
また、地下設備(蒸気井、還元井)は既設の設備を継続して使用するため、地下から取り出す蒸気や熱水の量は変わりませんが、熱水を減圧して更に蒸気を取り出す「ダブルフラッシュ方式」の採用により出力の増加と地熱資源の有効活用を図っています。
なお、運転開始時の出力は、現時点で確保できている系統連系容量から13,700kWとなります。今後、連系容量が確保でき次第、14,500kWに出力を増加してまいります。
当社は、今後も地球温暖化への対応及び国産エネルギー有効活用の観点から、再生可能エネルギーの積極的な開発、導入に努めてまいります。
大岳地熱発電所の概要
更新前(既設) | 更新後 | |
---|---|---|
発電所名称 | 大岳地熱発電所 | |
所在地 | 大分県玖珠郡九重町大字湯坪 | |
発電方式 | 汽力(地熱) | |
出力 | 12,500kW | 14,500kW(13,700kW(注)) |
運転開始 | 1967(昭和42)年8月 | 2020(令和2)年10月 |
(注) | 運転開始時の出力 |
主な経緯
・2013年 9月 | 環境調査開始 |
・2018年 4月 | 工事着手 |
・2020年 6月 | 既設発電所運転停止 |
・2020年 9月 | 発電開始 |
・2020年 10月 | 営業運転開始 |
以上
添付ファイル | 大岳地熱発電所の営業運転を開始しました -国内初の事業用地熱発電所の更新工事が完了-(印刷用) | (395KB) | |
別紙 | (597KB) |