技術開発における取組み
農業分野の省エネに関する研究
省エネ技術として、業務用及び家庭用を中心に普及が進んでいるヒートポンプを農業分野の暖冷房空調に採用した温室栽培の研究に取り組んでいます。
作物の生育・品質面でのヒートポンプの優位性実証研究や農業向けヒートポンプ高効率化の研究等を行い、省エネとCO2の削減を目指すとともに、省エネ空調等の技術・ノウハウを基に、技術コンサル活動を展開しています。
地中熱利用ヒートポンプシステムに関する研究
地中熱を利用したヒートポンプシステムは、空気熱源方式と比較して消費電力が少なく、省エネ効果が期待されています。
しかし、地中熱を交換するための掘削工事コストが高いことから、普及が進んでいません。
当社は、トータルコスト低減を目的として、更なる省エネ効果が期待できる帯水層への水注入を併用した地中熱ヒートポンプシステムに関する研究に取り組んでいます。
帯水層水注入方式地中熱ヒートポンプシステム
3ピース型※ヒートポンプに関する研究
工場や建物等からの発生した排熱は、大部分が利用されないまま無駄に捨てられています。
当社は、この未利用エネルギーに着目し、安価で効率よく熱を回収することを指向した3ピース型ヒートポンプの技術開発に取り組んでいます。
本ヒートポンプは、熱交換器がコンパクトであるため、排熱源付近に柔軟に設置できるメリットがあります。
このヒートポンプの普及により、未利用エネルギーの有効利用が可能となれば、業務用・産業用分野の更なる省エネ効果が期待できます。
※:2つのコンパクトな熱交換器と冷媒駆動機の3つのピースで構成されていることから、3ピース型と呼ぶ
3ピース型ヒートポンプイメージ図
家庭内の省エネに関する研究
実験住宅「インテリジェントハウス」を当社総合研究所に設置し、電気利用技術やITを活用した家庭内の省エネに関する研究に取り組んでいます。
実験住宅内には、自然の風を利用した自動換気システム、家庭内の電力使用を効率的に管理するHEMS、太陽光発電や蓄電池等の試験装置を設置しており、この実験住宅での研究を通して、ライフスタイルに合わせた省エネ技術の提案に向けた様々な研究をおこなっています。
実験住宅「インテリジェントハウス」