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その他

原子力に関するよくあるご質問


温排水はどのように管理しているのですか。

発電の際、タービンを回した蒸気をもとの水に戻すための冷却水として海水が使用されますが、この蒸気を冷やした海水がふたたび海に戻されたものが温排水です。

この温排水の温度上昇は、おおむね7度以下としており、放水口から出た海水は周辺の海水と混ざりあったり、波や風によって大気中に熱を放出したりして次第に温度が下がります。

当社と自治体が行う海域モニタリング調査において、発電所周辺海域の海水温度を定期的に測定し、その調査結果については、学識経験者も参加する自治体主催の会議において、発電所周辺海域への影響がないことが確認されています。

脆性遷移(ぜいせいせんい)温度とは何ですか。どうやって調べるのですか。

鉄などの金属は、ある温度以下になると粘り強さが低くなる性質があり、この性質が変わる温度を「脆性遷移温度」といいます。
脆性遷移温度を調べることで粘り強さの変化を確認できるものであり、原子炉容器が割れる温度ではありません。

原子炉容器は、炉心から中性子を受けることにより中性子照射脆化(注)が進むことが知られています。
このため、原子炉容器と同じ材料でできた監視試験片を、あらかじめ原子炉容器に装着しておき、この試験片を計画的に取り出し機械試験などを行うことによって、脆性遷移温度の上昇量などを確認しています。
脆性遷移温度に基づき、原子炉の健全性を確認し、原子力発電所の安全運転に努めています。

(注)中性子照射脆化:鉄などの金属が、核分裂により発生する中性子を長い年月をかけて受け続けることにより、次第に粘り強さが低下する現象

詳しくは、以下「原子炉容器の照射脆化」をご参照ください。