特集:ハーバリウム&モダン盆栽
- 「ハーバリウム」とは?
- ドライフラワーやプリザーブドフラワーをボトルに入れ、特殊な液体で保存する植物標本のこと。透明感のある色彩が美しく、1~2年ほど保存できるのが魅力です。
材料
- 好みのドライフラワー
- ハーバリウム専用オイル
- 密閉できるガラス製のビン
あると便利な道具
- 長めのピンセット
(きれいな割り箸や菜箸で代用可)
★材料は花材店、手芸店、インターネットなどで購入可能
材料費の目安
1,500円~(花の種類によって価格が変わります)
おしえてくれるのは
-
Dress Code plus
CHIHIROさん
(日本ハーバリウム協会認定講師) -
ハーバリウムのボトルをつくる体験レッスンやワークショップのほか、講師育成レッスンも開講中。
作りかた
ビンの大きさに合わせ、3~5種類の植物を選ぶ。先にメインの1本を決め、色味を見て足すのがおすすめ。
ビンの高さに合わせてハサミで植物の長さをそろえ、正面の見えかたを確認しながら入れる。
植物に触れないように、ビンのふちにそって、オイルを注ぐ。
フタが閉まるギリギリまで入れ、フタをしっかり閉めて完成!
きれいにつくるポイント
配置
花や花びら、葉をビンにちりばめて配置する「ランダムタイプ」と、メインの植物を際立たせる生け花のような「一輪挿しタイプ」。配置によってがらりと印象が変わります。
色合わせ
Aのようにメイン(1)とベース(2)を同系色でそろえると、大人っぽくシックなイメージに。Bのようにメイン(3)をライトブルーに、ベース(4)は差し色でイエローを入れるなど補色を使うと、引き立ってビビッドな印象になります。
ビン選び
幅があり、口の広いビンは大きめの花が入れられるので華やかに仕上がります。また、一輪挿しタイプの細長いビンは茎の長い植物が映えスタイリッシュ。初心者はビンの口が広いものを選ぶと配置しやすいですよ。
口が狭いビンを使うときには、ピンセットやきれいな菜箸を使って配置しましょう!
- Q花が浮かないポイントを教えてください。
- Aかすみ草など、茎が細く重なり合っている植物でビンの底にベースをつくり、花を絡めるように配置します。オイルを注ぐ前にビンの口を手のひらでフタをして逆さに持ってみましょう。花が落ちてこなければオイルを注いでも浮きません。
- Qオイルを注いだ後に花が浮いてしまったら?
- Aきれいな割り箸や菜箸で沈めましょう。
- Qどんな場所に置くのが良いですか?
- A直射日光は色褪せの原因に。リビングや玄関だけでなく、トイレやキッチン、食器棚に並べても家事が楽しくなりますよ。
- 「盆栽」とは?
- 自然の風景を模して鉢に草木を植え、枝や葉姿、幹の肌などを鑑賞。石は山に、白砂は川や水辺の「見立」として使われます。露出した根を鑑賞するものは「根上がり盆栽」と呼ばれています。
材料1
- ガジュマルの苗
- 白砂(寒水石)
- 石
- 苔
材料2
- 鉢(底に穴の開いているもの。今回は穴の直径1.5センチメートルを使いました)
- 赤玉土(粒の粗いもの、細かいもの)
- 針金3本(目安の長さ・約22センチメートル、約10センチメートル、約3センチメートル)
(注)鉢の大きさに合わせる - ピンセット
- 割り箸1本
- 園芸用ネット
★材料は園芸店、ホームセンターほかインターネットなどで購入可能
材料費の目安
2,000円~
おしえてくれるのは
- 櫻木千絵さん
-
てのひら盆栽教室「櫻苑」を主宰。毎月のレッスン・出張講座のほか、ミニ盆栽をつくる体験教室も実施。
作りかた
最初に鉢底の園芸用ネットを固定するパーツをつくります。短い針金(約10センチメートル)で写真のような形をつくります。輪と輪の間は、鉢底の穴の直径に合わせましょう。
鉢底に園芸用ネットを置き、内側から鉢の外側に針金Aを通して端を曲げ、固定します。端を卍型にするとしっかり固定できます。
短い針金(約3センチメートル)に長い針金(約22センチメートル)を巻き付け、下の写真のような形にしましょう。
鉢底から針金Bを通し、鉢の縁にそって曲げ仮固定します。粒の粗い赤玉土を鉢の4分の1程度入れましょう。
苗のパックをよくもんで苗を抜き、割り箸を刺して土を3分の1程度落とします。深くまっすぐ刺すと根を痛めません。
土を落とすと水や栄養が行き渡りやすくなります
苗の正面を決め幹の肌が見えるように剪定します。苗の角度や位置を決めて針金Bで鉢に固定します。
前はスッキリ、後ろは葉を残して奥行きを出すのが盆栽をきれいに見せるコツ!
粒の細かい赤玉土を入れ、割り箸をまっすぐ突き刺して鉢に隙間がないように土を詰めます。
鉢に沿って割り箸を差し隙間を埋めるのがポイント
バケツに水をはり、鉢ごと水に2~3回沈めて土に水を含ませます(どぶ漬け)。気泡が出なくなるまで漬け、軽い石、細かい土を除いて芯までしっかり水やりします。
鉢のなかで見立てる山の位置を決めて石を置きます。苔をちぎり、軽く丸めながら鉢に押し込むように植えこみましょう。
山(石)の反対側には苔は植えず、高低差を出すため少し土をかき出します。水辺を模して白砂を入れたら完成!
お手入れ
2~3日に1回、どぶ漬け(作りかた8)をして、土に水を含ませましょう。苔には霧吹きでこまめに水を与えます。
この情報は2018年 春号掲載時点のものです
- 「ハーバリウム」とは?
- ドライフラワーやプリザーブドフラワーをボトルに入れ、特殊な液体で保存する植物標本のこと。透明感のある色彩が美しく、1~2年ほど保存できるのが魅力です。
材料
- 好みのドライフラワー
- ハーバリウム専用オイル
- 密閉できるガラス製のビン
あると便利な道具
- 長めのピンセット
(きれいな割り箸や菜箸で代用可)
★材料は花材店、手芸店、インターネットなどで購入可能
材料費の目安
1,500円~(花の種類によって価格が変わります)
おしえてくれるのは
-
Dress Code plus
CHIHIROさん
(日本ハーバリウム協会認定講師) -
ハーバリウムのボトルをつくる体験レッスンやワークショップのほか、講師育成レッスンも開講中。
作りかた
ビンの大きさに合わせ、3~5種類の植物を選ぶ。先にメインの1本を決め、色味を見て足すのがおすすめ。
ビンの高さに合わせてハサミで植物の長さをそろえ、正面の見えかたを確認しながら入れる。
植物に触れないように、ビンのふちにそって、オイルを注ぐ。
フタが閉まるギリギリまで入れ、フタをしっかり閉めて完成!
きれいにつくるポイント
配置
花や花びら、葉をビンにちりばめて配置する「ランダムタイプ」と、メインの植物を際立たせる生け花のような「一輪挿しタイプ」。配置によってがらりと印象が変わります。
色合わせ
Aのようにメイン(1)とベース(2)を同系色でそろえると、大人っぽくシックなイメージに。Bのようにメイン(3)をライトブルーに、ベース(4)は差し色でイエローを入れるなど補色を使うと、引き立ってビビッドな印象になります。
ビン選び
幅があり、口の広いビンは大きめの花が入れられるので華やかに仕上がります。また、一輪挿しタイプの細長いビンは茎の長い植物が映えスタイリッシュ。初心者はビンの口が広いものを選ぶと配置しやすいですよ。
口が狭いビンを使うときには、ピンセットやきれいな菜箸を使って配置しましょう!
- Q花が浮かないポイントを教えてください。
- Aかすみ草など、茎が細く重なり合っている植物でビンの底にベースをつくり、花を絡めるように配置します。オイルを注ぐ前にビンの口を手のひらでフタをして逆さに持ってみましょう。花が落ちてこなければオイルを注いでも浮きません。
- Qオイルを注いだ後に花が浮いてしまったら?
- Aきれいな割り箸や菜箸で沈めましょう。
- Qどんな場所に置くのが良いですか?
- A直射日光は色褪せの原因に。リビングや玄関だけでなく、トイレやキッチン、食器棚に並べても家事が楽しくなりますよ。
- 「盆栽」とは?
- 自然の風景を模して鉢に草木を植え、枝や葉姿、幹の肌などを鑑賞。石は山に、白砂は川や水辺の「見立」として使われます。露出した根を鑑賞するものは「根上がり盆栽」と呼ばれています。
材料1
- ガジュマルの苗
- 白砂(寒水石)
- 石
- 苔
材料2
- 鉢(底に穴の開いているもの。今回は穴の直径1.5センチメートルを使いました)
- 赤玉土(粒の粗いもの、細かいもの)
- 針金3本(目安の長さ・約22センチメートル、約10センチメートル、約3センチメートル)
(注)鉢の大きさに合わせる - ピンセット
- 割り箸1本
- 園芸用ネット
★材料は園芸店、ホームセンターほかインターネットなどで購入可能
材料費の目安
2,000円~
おしえてくれるのは
- 櫻木千絵さん
-
てのひら盆栽教室「櫻苑」を主宰。毎月のレッスン・出張講座のほか、ミニ盆栽をつくる体験教室も実施。
作りかた
最初に鉢底の園芸用ネットを固定するパーツをつくります。短い針金(約10センチメートル)で写真のような形をつくります。輪と輪の間は、鉢底の穴の直径に合わせましょう。
鉢底に園芸用ネットを置き、内側から鉢の外側に針金Aを通して端を曲げ、固定します。端を卍型にするとしっかり固定できます。
短い針金(約3センチメートル)に長い針金(約22センチメートル)を巻き付け、下の写真のような形にしましょう。
鉢底から針金Bを通し、鉢の縁にそって曲げ仮固定します。粒の粗い赤玉土を鉢の4分の1程度入れましょう。
苗のパックをよくもんで苗を抜き、割り箸を刺して土を3分の1程度落とします。深くまっすぐ刺すと根を痛めません。
土を落とすと水や栄養が行き渡りやすくなります
苗の正面を決め幹の肌が見えるように剪定します。苗の角度や位置を決めて針金Bで鉢に固定します。
前はスッキリ、後ろは葉を残して奥行きを出すのが盆栽をきれいに見せるコツ!
粒の細かい赤玉土を入れ、割り箸をまっすぐ突き刺して鉢に隙間がないように土を詰めます。
鉢に沿って割り箸を差し隙間を埋めるのがポイント
バケツに水をはり、鉢ごと水に2~3回沈めて土に水を含ませます(どぶ漬け)。気泡が出なくなるまで漬け、軽い石、細かい土を除いて芯までしっかり水やりします。
鉢のなかで見立てる山の位置を決めて石を置きます。苔をちぎり、軽く丸めながら鉢に押し込むように植えこみましょう。
山(石)の反対側には苔は植えず、高低差を出すため少し土をかき出します。水辺を模して白砂を入れたら完成!
お手入れ
2~3日に1回、どぶ漬け(作りかた8)をして、土に水を含ませましょう。苔には霧吹きでこまめに水を与えます。
この情報は2018年 春号掲載時点のものです