企業情報

  • このリンクをシェア
  • ツイート

豊かな自然を守り、育てていく。

九州の豊かな自然を守るための活動や、新しい自然を育む活動をつづけています。

豊かな自然を守り、育てていく。

MOVIE

  • みらいに、全力。森づくり篇(別ウィンドウ)

    みらいに、全力。森づくり篇別ウィンドウ

    テレビCM30秒
  • みらいに、全力。森づくり篇(別ウィンドウ)

    みらいに、全力。森づくり篇別ウィンドウ

    テレビCM60秒

100年以上守り続けている森

大分県由布市と九重町。阿蘇くじゅう国立公園を中心に、九電グループが100年以上守り続ける社有林があります。
1919年、九州電力の前身である九州水力電気が、水力発電の水を安定的に確保する水源かん養を目的に、原野が広がるこの場所で山林育成を開始。スギやヒノキなどの苗木を育て、一本一本植え付けを行い、今では4,447ヘクタールの美しい森林となりました。
その森林が生み出す美しい水は、森から川へ、そして海へと流れ出し、様々な生物を育む源となっており、生物多様性の保全にも貢献しています。

森林育成は、育苗に始まり、植え付け、下草刈り、枝打ち、間伐、主伐といった長いサイクルでの適切な管理が必要です。また、環境に配慮した森林管理に関する国際認証FSC®認証(Forest Stewardship Council®(森林管理協議会)・本部ドイツ)を2005年に国内の電力会社として初めて取得する(FSC-C018956)など、高い評価を得ています。2019年の100周年記念事業では、京都市の賀茂別雷神社(上賀茂神社)に鳥居建替用のヒノキを、太宰府市の坂本八幡宮に木製ベンチを寄贈しました。
長い年月をかけて木を育て、森を守っていくために、100年以上に亘る先人たちの思いを受け継ぎ、将来に思いを馳せながら丁寧に作業をおこなっています。

みらいに受け継ぐ100万本の森づくり

佐賀県佐賀市富士町での植林の様子の写真
佐賀県佐賀市富士町での植林の様子(2006年)
佐賀県佐賀市富士町。旧町土の約82%を豊かな森林が占めるこの町は、周囲に天山山系、脊振山系が連なり、嘉瀬川の水源かん養地となっています。
この自然豊かな町で、2006年、九電グループは地域の皆さまと一緒に植林を実施。富士町の地で古来、自生していたと考えられる広葉樹を調査し、広さ約5,000平方メートルの荒れていた山肌に、スダジイやアラカシなど29種類の苗木約15,000本を植樹しました。
それから15年後の2021年、当時森づくりに参加した二人がこの地を訪れると、小さかった苗木は大きく育ち、緑豊かな森へと成長していました。

創立50周年記念事業として、2001年から2010年までの10年間で100万本の植樹を、地域の皆さまと一緒になっておこなう「九州ふるさとの森づくり」を各地で展開しました。
このプロジェクトでは、九州の自然植生であるシイ・タブ・カシを中心とした土地本来の樹種で、より早く森が形成されるよう密植・混植による植樹を実施。10年に亘ったプロジェクトは、延べ約124,000人のかたに参加いただき、植樹本数は目標を上回る約110万本となりました。
九電グループは豊かな森を創り、次の世代に受け継いでいく活動を続けています。

希少動植物の命を宿す坊ガツル湿原

大分県竹田市。平治岳や三俣山などの山々に囲まれたくじゅう連山のほぼ中央に坊ガツル湿原があります。くじゅう登山者の宿営地としても古くから知られ、多くのかたが訪れるスポットです。九州本土の湿原で最も高地である標高約1,200メートルにあり、ノハナショウブやサワギキョウなどの美しい植物が生息しています。
ここは昔、地元の牧野組合の方々の手で、毎年、野焼きによる湿原の維持管理がおこなわれていましたが、高齢化などによる後継者不足で野焼きの担い手であった畜産農家が減少。1960年代からは野焼きがおこなわれなくなり、荒れた原野となっていました。

貴重な湿原を蘇らせ、美しい風景を取り戻すために1999年、竹田市や九重町、地元の皆さまと協力して「坊ガツル野焼き実行委員会」を発足。2000年3月、地元の皆さまや九電グループ社員などのボランティア総勢150名が参加し、32年ぶりに野焼きを実施しました。以来、毎年活動を続けて蘇った坊ガツル湿原は2005年、国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されました。
私たちの活動は野焼きに留まらず、湿原の希少動植物の保護や、平治岳の春の風物詩ともいえる花「ミヤマキリシマ」の植生保護活動などもおこない、美しい自然を守っています。