小丸川発電所
九州電力では、平成11年2月から小丸川発電所(純揚水式発電)の建設を進めてまいりました。
平成23年7月に最終号機である2号機の営業運転開始により、全4台(最高出力120万kW)での発電が可能となりました。
揚水発電は、需要の変動に対する出力調整に優れ、短時間での運転・停止が可能なため、ピーク供給力及び緊急時対応用の電源として、重要な役割を担っています。
運転開始時期
平成19年7月(4号機) | 30万kW | 平成22年7月(1号機) | 30万kW |
平成21年1月(3号機) | 30万kW | 平成23年7月(2号機) | 30万kW |
A.大瀬内ダム(上部ダム)
ダムの長さ166メートル、高さ約66メートルのアスファルト全面表面遮水壁型ロックフィルダムです。有効貯水容量は560万立方メートルで、この水を全部使うと120万キロワットの電気を約7時間にわたり発電することができます。
B.ポンプ水車
水の力で回転して発電します。逆回転することで上部ダムに揚水します。
C.地下発電所
地下約400メートルにあります。この中に発電電動機を4台据え付け、発電や揚水を行います。
D.石河内ダム(下部ダム)
ダムの長さ185メートル、高さ約48メートルのコンクリート重力式ダムで、有効貯水容量は上部ダムと同じ560万立方メートルです。
揚水発電所の仕組み
揚水発電は、発電所の上部と下部に調整池を造り、昼間のピーク時間帯は、上部調整池から下部調整池に水を流水させて発電し、使用した水量を電力需要の少ない夜間の電気で水車を逆回転させて上部調整池に揚水し、昼間の発電に再び使う仕組みとなっています。