マテリアリティ
基本的な考え方
九電グループは、事業を通じて「社会価値」と「経済価値」を同時に創出するサステナビリティ経営を推進しており、2022年4月、その実現に向けた経営上の重要課題をマテリアリティとして特定しました。
マテリアリティ解決に向けた取組みを通じて、持続可能な社会への貢献と当社グループの中長期的な成長を実現してまいります。また、マテリアリティについては、社会情勢や経営環境の変化を踏まえ、継続的に見直しを図っていきます。
マテリアリティと主要課題
マテリアリティ | 目指す姿 | 主要課題 |
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脱炭素社会の牽引 | 2050年カーボンマイナスの実現 |
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エネルギーサービスの高度化 | お客さまの豊かでサステナブルな未来に貢献 |
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スマートで活力ある社会の共創 | 社会・産業の変革を促進し、九州とともに発展 |
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多様な人財が活躍できる環境づくり | 人と組織が成長し続ける組織文化の醸成により未来の価値を創出 |
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ガバナンスの強化 | 成長を支えるガバナンスの確立 |
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マテリアリティの特定プロセス
STEP1 課題の洗い出し
「社会価値」と「経済価値(企業価値)」の同時創出に向け、SDGsや九州の成長戦略等の「社会的課題」と九電グループ経営ビジョンの実現等「九電グループ特有の課題」の両面から、課題の洗い出しを行いました。
STEP2 課題の評価
STEP1で抽出した項目について、社会価値(社会にとっての重要度)と経済価値(九電グループにとっての重要度)の2軸で評価を行いました。
STEP3 マテリアリティ案の策定
STEP2で重要度が高いと評価した課題を主要課題として抽出し、以下のとおりカテゴライズの上、サステナビリティ推進委員会で審議し、マテリアリティ案として整理しました。
- a.脱炭素社会の牽引
- b.エネルギーサービスの高度化
- c.スマートで活力ある社会の共創
- d.ダイバーシティ&インクルージョンの推進
- e.ガバナンスの強化
STEP4 妥当性の検証
STEP3のマテリアリティ案及び特定プロセスについて、各ステークホルダーの視点に精通する社外有識者との意見交換等を通じ、妥当性を検証しました。
その結果を踏まえ、STEP2の社会価値評価を一部見直すとともに、マテリアリティ案のd.「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」を「多様な人財の育成と活躍推進」に変更しました(「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」は、主要課題の1つに位置づけを変更)。
STEP5 マテリアリティの特定
サステナビリティ推進委員会において、マテリアリティ最終案について審議した後、取締役会で決議しました。なお、マテリアリティは社会情勢や当社グループの経営状況の変化等を考慮し、毎年見直しの必要性を取締役会で審議しています。2024年4月には、人的資本経営の観点から取り組むべき課題の領域を明確にし取組みを推進することを目的として、以下のとおりマテリアリティ及び主要課題の表現を一部見直しました。
マテリアリティ
(見直し前)
多様な人財の育成と活躍推進
(見直し後)
多様な人財が活躍できる環境づくり
主要課題
(見直し前)
- 価値共創・イノベーションの推進
- 戦略人財の確保・育成
- ダイバーシティ・インクルージョンの推進
- DXの推進(事業構造・プロセスの変革等)
- 安全と健康の最優先
- 人権の尊重
(見直し後)
- 人と組織の進化による価値創出
- 経営戦略と連動した人財戦略
- DE&Iの推進
- 働き方改革
- DXの推進(事業構造・プロセスの変革等)
- 安全と健康の最優先
- 人権の尊重