火力発電所(石炭、石油、ガス)の概要
石炭火力発電所の概要(苓北発電所)
設備の概要 Facility outline
石炭火力発電所は、微粉炭機で粉砕した石炭をボイラーで燃やして蒸気を発生させ、タービン・発電機を回して発電します。排ガスに含まれる物質は電気集じん器、排煙脱硫装置、排煙脱硝装置などにより可能な限り除去し、周辺環境への影響を減らすようにしています。
■苓北発電所中央制御室
石炭火力発電設備一覧表
発電所名 | 最大出力〔kW〕 | 運転開始年月 | 主要燃料 | 所在地 |
---|---|---|---|---|
松浦 | 1,700,000 | 1989年6月 | 石炭 | 長崎県松浦市 |
(700,000×1、1,000,000×1) | ||||
苓北 | 1,400,000 | 1995年12月 | 熊本県天草郡苓北町 | |
(700,000×2) |
石炭火力発電所(加圧流動床複合発電)の概要(苅田発電所新1号機)
設備の概要 Facility outline
加圧流動床複合発電方式(PFBC:Pressurized Fluidized Bed Combustion)とは、圧力容器内に収納した流動床ボイラーから発生した高温・高圧の蒸気により蒸気タービンを回して発電するとともに、ボイラーの排ガスによりガスタービンを回して発電する方式です。
コンバインド発電方式のため、高い発電効率を得ることができ、さらにガスタービン空気圧縮機を使用することで大型補機が不要となり、所内動力が低減されるため、従来型の微粉炭発電に比べ、送電端効率は約2%高くなります。
さらに、燃料を加圧下で燃焼させるため、ボイラーを小型化できるほか、ボイラー内部で硫黄酸化物を除去する炉内脱硫方式により、排煙脱硫装置が不要となることなどから、発電所をコンパクトにつくることができるという特徴があります。
加圧流動床複合発電設備一覧表
発電所名 | 最大出力〔kW〕 | 運転開始年月 | 主要燃料 | 所在地 |
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苅田 | 360,000(新1号機) | 2001年7月 | 石炭 | 福岡県京都郡苅田町 |
石油火力発電所の概要(豊前発電所)
設備の概要 Facility outline
石油火力発電所は、重油・原油をボイラーで燃やして蒸気を発生させ、タービン・発電機を回して発電します。
燃料に含まれる硫黄分を低減し、二段燃焼、排ガス混合装置、電気集じん装置の設置などにより、環境保全を図っています。
石油火力発電設備一覧表
発電所名 | 最大出力〔kW〕 | 運転開始年月 | 主要燃料 | 所在地 |
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豊前 | 500,000 | 1980年6月 | 重油、原油 | 福岡県豊前市 |
(500,000×1) |
ガス火力発電所の概要(新小倉発電所)
設備の概要 Facility outline
ガス火力発電所は、ガス状にしたLNG(液化天然ガス)をボイラーで燃やして蒸気を発生させ、タービン・発電機を回して発電します。
LNGは硫黄分を含まないなど、他の燃料と比較して、クリーンな燃料といわれています。
ガス火力発電設備一覧表
発電所名 | 最大出力〔kW〕 | 運転開始年月 | 主要燃料 | 所在地 |
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新小倉 | 1,200,000 | 1978年9月 | LNG | 福岡県北九州市 |
(600,000×2) |
ガス火力発電所(コンバインドサイクル発電)の概要(新大分発電所)
設備の概要 Facility outline
コンバインドサイクル発電方式は燃料を燃焼させて高温の燃焼ガスにしてガスタービンを回すとともに、その排ガスの熱から排熱回収ボイラーで発生させた高温・高圧の蒸気により、蒸気タービンも回して発電します。
コンバインドサイクル発電設備一覧表
発電所名 | 最大出力〔kW〕 | 運転開始年月 | 主要燃料 | 所在地 |
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新大分 | 2,875,000 | 1991年6月 | LNG | 大分県大分市 |
(120,000×6) (230,000×4) (245,000×3) (500,000×1) |