九州手しごとの旅:福岡県 太宰府の木うそ
古くから九州を統括する政庁が置かれ、いまもその深い歴史を偲ばせる太宰府。
新元号・令和の典拠となった『万葉集』ゆかりの地へ“和み”の旅に出発。
地域で守り、伝えゆく令和の地の文化と伝統
絵付け体験の様子。
うその表情の描き方で作り手の個性が出るそう
福岡県の中部に位置する太宰府は、671年に編纂(へんさん)された『日本書紀』にその名が確認される古い街です。統治機関・大宰府が置かれたほか、新元号・令和にゆかりのある坂本八幡宮が全国的に知られるようになりました。
「木うそ」は、毎年正月7日に太宰府天満宮でおこなわれる神事「鷽替(うそか)え」で使用される神具です。特定の工房などはなく、現在は約65人が所属する市民遺産育成団体「太宰府木うそ保存会」のメンバーが制作を担当し、講習会や絵付け体験を通して木うその歴史を伝えています。
「コツがわかればうまく削れますよ。ほら、この羽のカール、かわいいでしょ」と、保存会歴10年の山竹広志さんがにっこり。保存会は、これからの令和の時代においても、地域の歴史を伝えていく大切な役割を担っています。
太宰府の「木うそ」は、
白くて柔らかいコシアブラの木を使います
太宰府館
住所/福岡県太宰府市宰府3-2-3
電話番号/092-918-8700
営業/10時~17時(体験受付は16時まで)
休み/水曜日
体験料金/体験工房1室1時間330円プラス材料費(770円~大きさにより異なる)
(注)所要時間は約1時間。受付は5名~。2週間前までに要予約。ただし第2日曜日(11時~15時)は一律1,000円(サイズは7センチメートル)・予約不要
(注)太宰府館では木うその販売はなし。参道の売店で販売中
立ち寄りたい!太宰府さんぽ
そば処 一耕
令和由来の「梅の花の歌」に思いを馳せて
店内の石臼でひいた香り高いそばを提供する。名物の「鴨せいろ」(1,900円)や「梅と山芋の温かいそば」(1,400円・写真)が人気のほか、年越しそば(予約制)が毎年好評。
そば処 一耕
住所/福岡県太宰府市観世音寺1-7-6
電話番号/092-925-7565
営業/11時~15時、17時~19時30分 (注)土曜日・日曜日のみ予約制
休み/月曜日(祝日の場合は翌日)
注目の坂本八幡宮近く!
天山 本店
令和ゆかりの地めぐりの途中で和デザート
大宰府政庁跡から出土した鬼瓦をかたどった「鬼瓦最中」(220円~)は、粒あん、白あん、八女茶あんの3種類。冬季限定で大粒のあまおうを使った最中も販売する。
天山 本店
住所/福岡県太宰府市宰府2-7-12
電話番号/092-918-2230
営業/8時30分~17時30分
休み/不定
梅田屋 椎木酒店
新元号「令和」を奉祝する限定の1本を!
明治中期から続く酒屋。地元産の夢つくしで造った令和ラベル付きの純米酒「宝満の夢」(1,375円/720ミリリットル)を販売しているのはここだけ。金曜日・土曜日の夜は角打ち営業あり。
梅田屋 椎木酒店
住所/福岡県太宰府市宰府3-3-30
電話番号/092-922-4004
営業/9時~19時 金曜日・土曜日 17時~20時(角打ち)
休み/火曜日
アクセス
鷽替(うそか)え神事
「替えましょ」「替えましょ」の掛け声とともに、暗闇の中で「木うそ」を交換し取り替える。
旧年の悪いことを嘘(うそ)にして、一年の幸運を祈念する神事です。
日時/2020年1月7日(火曜日)18時~
会場/太宰府天満宮楼門横「天神ひろば」斎場
お問い合わせ/092-922-8225(太宰府天満宮、9時~17時)
「鷽替え神事」にちなんだ縁起餅
うその餅(880円・15個~)
小さな木うそ入りの和菓子。青じそ風味がさわやかだ。毎月25日の天神様の日と正月三が日は限定で紅梅色の餅になる。
梅園菓子処
住所/福岡県太宰府市宰府2-6-16
電話番号/092-922-4058
営業/9時~17時30分
休み/第1月曜日(祝日の場合は翌平日)1月8日(土曜日・日曜日・祝日の場合は翌平日)
(注)木うそは数量限定。なくなり次第博多人形の土うそが入る
この情報は2019年 冬号掲載時点のものです
古くから九州を統括する政庁が置かれ、いまもその深い歴史を偲ばせる太宰府。
新元号・令和の典拠となった『万葉集』ゆかりの地へ“和み”の旅に出発。
地域で守り、伝えゆく令和の地の文化と伝統
絵付け体験の様子。
うその表情の描き方で作り手の個性が出るそう
福岡県の中部に位置する太宰府は、671年に編纂(へんさん)された『日本書紀』にその名が確認される古い街です。統治機関・大宰府が置かれたほか、新元号・令和にゆかりのある坂本八幡宮が全国的に知られるようになりました。
「木うそ」は、毎年正月7日に太宰府天満宮でおこなわれる神事「鷽替(うそか)え」で使用される神具です。特定の工房などはなく、現在は約65人が所属する市民遺産育成団体「太宰府木うそ保存会」のメンバーが制作を担当し、講習会や絵付け体験を通して木うその歴史を伝えています。
「コツがわかればうまく削れますよ。ほら、この羽のカール、かわいいでしょ」と、保存会歴10年の山竹広志さんがにっこり。保存会は、これからの令和の時代においても、地域の歴史を伝えていく大切な役割を担っています。
太宰府の「木うそ」は、
白くて柔らかいコシアブラの木を使います
太宰府館
住所/福岡県太宰府市宰府3-2-3
電話番号/092-918-8700
営業/10時~17時(体験受付は16時まで)
休み/水曜日
体験料金/体験工房1室1時間330円プラス材料費(770円~大きさにより異なる)
(注)所要時間は約1時間。受付は5名~。2週間前までに要予約。ただし第2日曜日(11時~15時)は一律1,000円(サイズは7センチメートル)・予約不要
(注)太宰府館では木うその販売はなし。参道の売店で販売中
立ち寄りたい!太宰府さんぽ
そば処 一耕
令和由来の「梅の花の歌」に思いを馳せて
店内の石臼でひいた香り高いそばを提供する。名物の「鴨せいろ」(1,900円)や「梅と山芋の温かいそば」(1,400円・写真)が人気のほか、年越しそば(予約制)が毎年好評。
そば処 一耕
住所/福岡県太宰府市観世音寺1-7-6
電話番号/092-925-7565
営業/11時~15時、17時~19時30分 (注)土曜日・日曜日のみ予約制
休み/月曜日(祝日の場合は翌日)
注目の坂本八幡宮近く!
天山 本店
令和ゆかりの地めぐりの途中で和デザート
大宰府政庁跡から出土した鬼瓦をかたどった「鬼瓦最中」(220円~)は、粒あん、白あん、八女茶あんの3種類。冬季限定で大粒のあまおうを使った最中も販売する。
天山 本店
住所/福岡県太宰府市宰府2-7-12
電話番号/092-918-2230
営業/8時30分~17時30分
休み/不定
梅田屋 椎木酒店
新元号「令和」を奉祝する限定の1本を!
明治中期から続く酒屋。地元産の夢つくしで造った令和ラベル付きの純米酒「宝満の夢」(1,375円/720ミリリットル)を販売しているのはここだけ。金曜日・土曜日の夜は角打ち営業あり。
梅田屋 椎木酒店
住所/福岡県太宰府市宰府3-3-30
電話番号/092-922-4004
営業/9時~19時 金曜日・土曜日 17時~20時(角打ち)
休み/火曜日
アクセス
鷽替(うそか)え神事
「替えましょ」「替えましょ」の掛け声とともに、暗闇の中で「木うそ」を交換し取り替える。
旧年の悪いことを嘘(うそ)にして、一年の幸運を祈念する神事です。
日時/2020年1月7日(火曜日)18時~
会場/太宰府天満宮楼門横「天神ひろば」斎場
お問い合わせ/092-922-8225(太宰府天満宮、9時~17時)
「鷽替え神事」にちなんだ縁起餅
うその餅(880円・15個~)
小さな木うそ入りの和菓子。青じそ風味がさわやかだ。毎月25日の天神様の日と正月三が日は限定で紅梅色の餅になる。
梅園菓子処
住所/福岡県太宰府市宰府2-6-16
電話番号/092-922-4058
営業/9時~17時30分
休み/第1月曜日(祝日の場合は翌平日)1月8日(土曜日・日曜日・祝日の場合は翌平日)
(注)木うそは数量限定。なくなり次第博多人形の土うそが入る
この情報は2019年 冬号掲載時点のものです