特集:最高のバスタイム
秋の深まりを感じるこの頃。お風呂が楽しみになる季節に、一日の疲れを癒す入浴法を見直してみませんか。
リラックス効果や免疫力アップにつながる入浴法を取り入れてみましょう。
教えてくれるのは
- 温泉療法専門医、博士(医学)、東京都市大学人間科学部長・教授 早坂信哉先生
-
地域医療の経験から入浴の重要性に気づき、20年以上にわたって入浴を研究。最新著書「入浴は究極の疲労回復術」(山と渓谷社)
1.温熱作用
体を温めれば血管が広がり、血液が体を巡る。
2.静水圧作用
お湯の水圧で血流がよくなり、むくみを解消。
3.浮力作用
体が重力から解放され、リラックス状態に。
4.清浄作用
体に有害な物質や微生物、不要な皮脂を除去。
5.蒸気・香り作用
粘膜を潤し免疫力を高め、香りで自律神経を整える。
6.粘性・抵抗性作用
負荷がかかる水中で体を動かすと、いい筋トレに。
7.開放・密室作用
衣服を身に着けず、心と体が開放的になる。
感覚を刺激して疲れを癒す新しいお風呂習慣。
いつもの入り方をちょっと変えるだけで入浴効果がアップ!
疲れがとれる入浴法
- 温度は40度
- 半身浴より全身浴
- 時間は10〜15分
夜は夕陽のような暖色系の照明にするとリラックスでき、いい睡眠につながる。電気を消してLEDキャンドルを灯すのもいい。
動画配信サイトやアプリで温泉や川のせせらぎなどの環境音をかけて入浴すれば、まるでそこにいるような気分に。防水スピーカーがあると便利。
好きな香りの入浴剤を使えば、リラックス効果が高まる。洗面器にお湯をはり、アロマオイルをたらすのもおすすめ。
皮膚が炭酸ガスを吸収し、血管が広がる。重曹とクエン酸を2:1で配合し、手作りできる。
お湯と冷水に交互に入る「温冷交代浴」でサウナ気分に。血管の拡張と収縮の繰り返しによって、血流が改善する。
40度のお湯に5分間肩までつかる。湯船から出て、30度程度(慣れたらもう少し冷たくてもOK)のぬるま湯を手や足の先に30秒かける。これを3回繰り返す。入浴後、庭やベランダで涼めば、よりサウナ感が高まる。
湯船につかる10分間は瞑想の時間に。浮力があるので、リラックス効果が高まる。
照明を落とした浴室で、薄目を開ける。息を3秒鼻から吸って、5秒口から吐く腹式呼吸を10~20回繰り返す。寝ないように注意を。
細菌などの異物を排除する気管や鼻腔の繊毛細胞は乾燥が大敵。潤して働きを活発に。
湯船につかるだけでも十分だが、顔を水面に近づけ、呼吸を意識すればより効果的。
身近なもので季節を感じながら入浴を楽しむ季節湯。秋~冬のおすすめレシピを紹介。
スライスした生姜をネットに入れて湯船へ。体を温めるほか、酵素の働きで汚れも落ちやすくなる。
みかんの皮を洗い、そのままor乾燥後ネットに入れて湯船へ。血流改善や香りのリラックス効果に期待。
5~6個の柚子をそのままor半分に切って湯船に浮かべる。肌の乾燥を防ぎ、体を温める。
- 不安で眠れません。睡眠の質を上げたいです。
- お風呂で心身を緊張から解放しましょう。就寝の約2時間前にお湯につかり、体温が下がる入浴から約1時間半後にベッドに入ると、入眠しやすくなります。
- 慣れないリモートワークで自律神経が乱れてしまい・・・
- 入浴は自律神経を整える手軽な方法です。イライラする時は、ぬるま湯で副交感神経を優位に。シャキッとしたい時は熱めのお湯で交感神経を刺激してみてください。
(注※寒い季節は入浴時のヒートショックに注意が必要です。脱衣所を暖かくする、高温の入浴を避けるなど、急激な温度の変化を避ける工夫をしましょう。また、無理のないように、体調に合わせて入浴法を選ぶことをおすすめします。
この情報は2021年 秋号掲載時点のものです
秋の深まりを感じるこの頃。お風呂が楽しみになる季節に、一日の疲れを癒す入浴法を見直してみませんか。
リラックス効果や免疫力アップにつながる入浴法を取り入れてみましょう。
教えてくれるのは
- 温泉療法専門医、博士(医学)、東京都市大学人間科学部長・教授 早坂信哉先生
-
地域医療の経験から入浴の重要性に気づき、20年以上にわたって入浴を研究。最新著書「入浴は究極の疲労回復術」(山と渓谷社)
1.温熱作用
体を温めれば血管が広がり、血液が体を巡る。
2.静水圧作用
お湯の水圧で血流がよくなり、むくみを解消。
3.浮力作用
体が重力から解放され、リラックス状態に。
4.清浄作用
体に有害な物質や微生物、不要な皮脂を除去。
5.蒸気・香り作用
粘膜を潤し免疫力を高め、香りで自律神経を整える。
6.粘性・抵抗性作用
負荷がかかる水中で体を動かすと、いい筋トレに。
7.開放・密室作用
衣服を身に着けず、心と体が開放的になる。
感覚を刺激して疲れを癒す新しいお風呂習慣。
いつもの入り方をちょっと変えるだけで入浴効果がアップ!
疲れがとれる入浴法
- 温度は40度
- 半身浴より全身浴
- 時間は10〜15分
夜は夕陽のような暖色系の照明にするとリラックスでき、いい睡眠につながる。電気を消してLEDキャンドルを灯すのもいい。
動画配信サイトやアプリで温泉や川のせせらぎなどの環境音をかけて入浴すれば、まるでそこにいるような気分に。防水スピーカーがあると便利。
好きな香りの入浴剤を使えば、リラックス効果が高まる。洗面器にお湯をはり、アロマオイルをたらすのもおすすめ。
皮膚が炭酸ガスを吸収し、血管が広がる。重曹とクエン酸を2:1で配合し、手作りできる。
お湯と冷水に交互に入る「温冷交代浴」でサウナ気分に。血管の拡張と収縮の繰り返しによって、血流が改善する。
40度のお湯に5分間肩までつかる。湯船から出て、30度程度(慣れたらもう少し冷たくてもOK)のぬるま湯を手や足の先に30秒かける。これを3回繰り返す。入浴後、庭やベランダで涼めば、よりサウナ感が高まる。
湯船につかる10分間は瞑想の時間に。浮力があるので、リラックス効果が高まる。
照明を落とした浴室で、薄目を開ける。息を3秒鼻から吸って、5秒口から吐く腹式呼吸を10~20回繰り返す。寝ないように注意を。
細菌などの異物を排除する気管や鼻腔の繊毛細胞は乾燥が大敵。潤して働きを活発に。
湯船につかるだけでも十分だが、顔を水面に近づけ、呼吸を意識すればより効果的。
身近なもので季節を感じながら入浴を楽しむ季節湯。秋~冬のおすすめレシピを紹介。
スライスした生姜をネットに入れて湯船へ。体を温めるほか、酵素の働きで汚れも落ちやすくなる。
みかんの皮を洗い、そのままor乾燥後ネットに入れて湯船へ。血流改善や香りのリラックス効果に期待。
5~6個の柚子をそのままor半分に切って湯船に浮かべる。肌の乾燥を防ぎ、体を温める。
- 不安で眠れません。睡眠の質を上げたいです。
- お風呂で心身を緊張から解放しましょう。就寝の約2時間前にお湯につかり、体温が下がる入浴から約1時間半後にベッドに入ると、入眠しやすくなります。
- 慣れないリモートワークで自律神経が乱れてしまい・・・
- 入浴は自律神経を整える手軽な方法です。イライラする時は、ぬるま湯で副交感神経を優位に。シャキッとしたい時は熱めのお湯で交感神経を刺激してみてください。
(注)寒い季節は入浴時のヒートショックに注意が必要です。脱衣所を暖かくする、高温の入浴を避けるなど、急激な温度の変化を避ける工夫をしましょう。また、無理のないように、体調に合わせて入浴法を選ぶことをおすすめします。
この情報は2021年 秋号掲載時点のものです