平成25年1月22日
九州電力株式会社
電気料金による電力使用抑制効果に関する実証試験(結果)について
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要旨(目的・結果)
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電気料金による電力使用抑制効果の実証を目的として、昨年7月~9月に夏季ピーク時間(13~16時)の料金が高い仮想料金メニューを設定した実証試験を実施しました。
その結果、実証試験モニターのピーク時間の電力消費量は、実証試験に参加していないお客さま(比較グループ)と比べて、時間帯別の料金の効果で、2.2%~ 9.4%程度の減少が見られました。
なお、緊急ピーク料金の効果によりさらに追加的に6.3%~7.3%程度減少となりました。
今後、実証試験で得られた知見は、お客さまニーズ、受容性等を踏まえ、今後の料金メニュー検討の参考として活用してまいります。
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実施概要
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(1)
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対象
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1,000件程度(自動検針設置済の集合住宅のお客さまの中からモニターを募集)
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(2)
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実施期間
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平成24年7月1日から平成24年9月30日まで
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(3)
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試験内容
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モニターに2種類の料金(現行料金ベース、ピーク割高料金)を提示
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・
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ピーク抑制等による料金低減メリット(現行料金-ピーク割高料金)をインセンティブとしてモニターに支払い
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〔参考1〕実証試験適用料金(モニターは6つにグループ分け)
<現行契約が従量電灯の場合>
(円/kWh)
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現行料金ベース
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ピーク割高料金
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B1
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B2
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B3
[緊急ピーク]
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ピーク
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緊急
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20.00
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33.40
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51.50
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126.00
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その他
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37.00
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デイ
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20.00
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20.00
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リビング
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20.00
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ナイト
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8.00
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8.00
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8.00
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<現行契約が季時別電灯の場合>
(円/kWh)
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現行料金ベース
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ピーク割高料金
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K1
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K2
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K3
[緊急ピーク]
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ピーク
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緊急
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33.40
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51.50
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80.70
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126.00
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その他
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37.00
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デイ
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20.00
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13.00
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20.00
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リビング
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20.00
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ナイト
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8.00
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8.00
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8.00
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8.00
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ピーク:13~16時、デイ:10~13時、16時~17時、
リビング:8~10時、17~22時、ナイト:22時~翌8時
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〔参考2〕各グループのピーク時間の電力消費量削減効果
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※
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上図のようにピーク時間の電力消費量の削減効果は観察されましたが、ピーク時間帯から他の時間帯への負荷移行(ピークシフト)については、明確には観察されませんでした。
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以上