プレスリリース

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プレスリリース

平成23年4月15日
九州電力株式会社

玄海及び川内原子力発電所における緊急安全対策の実施状況の報告について

 当社は、平成23年3月30日の福島第一、第二原子力発電所事故を踏まえた経済産業大臣からの指示を受け、玄海及び川内原子力発電所における緊急安全対策を策定するとともに、その実施状況を取りまとめ、本日、国へ報告しましたのでお知らせします。

 今回、津波により3つの機能(全交流電源、海水冷却機能、使用済燃料ピットの冷却機能)を全て喪失した場合を想定しても、炉心等の損傷防止や放射性物質の放出を抑制し、冷却機能を確保できるよう、緊急安全対策を取りまとめるとともに、信頼性向上のため更なる安全性向上対策を実施していきます。

1. 緊急安全対策(実施済)

(1)電源の確保【高圧発電機車の配備】
(2)給水源の確保【仮設ポンプ・ホースの配備】
(3)使用済燃料ピットの冷却機能確保【仮設ポンプ・ホースの配備】

これらを迅速かつ確実に実施できるよう手順書や体制を整備するとともに、各種訓練等を実施。

2. 更なる安全性向上対策(実施中)

(4)電源の確保【移動式大容量発電機の配備】
(5)海水ポンプ等の予備品確保【海水ポンプ及びモータの予備品の確保】
(6)重要機器エリアの防水対策【海水ポンプエリア等の防水対策】
(7)水源の信頼性向上【タンクの津波等に対する補強】

 なお、今回報告した内容については、今後、国において妥当性が確認される予定です。
 当社としては、不測の事態に対しても原子力発電所の安全が確保できるよう、引き続き安全対策に取り組むとともに、新たな知見が得られれば、迅速かつ適切に反映してまいります。

以上