当社は,字幕放送の普及による情報のバリアフリー化と障害者のかたに対する新たな職域の提供による地域社会への貢献という観点から,平成16年7月に「株式会社九州字幕放送共同制作センター」(以下,字幕センターという)を設立(平成16年7月26日記者発表済)し,九州地域の自主制作番組を中心に字幕放送の普及拡大に取り組んできました。
その結果,放送各社の自社努力と相まって,九州の字幕放送番組はレギュラー番組で22番組(平成19年1月現在)を数え,他のローカル地域(関東,関西,中部地域を除く)にはない突出した普及実績となり,全国的にも注目されています。
字幕放送につきましては,聴覚に障害がある方々の社会参加を促すとともに,今後の高齢化社会の進展に伴う難聴者増加への対応策として,その重要性が高まっていることから,総務省では2007年までに対象の放送番組全てに字幕を付与することを努力目標としています。
昨年12月からは九州各県において地上デジタル放送が始まり,地デジ対応受信機全てで字幕放送を見ることができるようになり,更にワンセグ放送においても音声に代わり字幕放送が利用できることから,携帯電話等での利用拡大も期待されています。
また,現在,字幕センターでは7名の障害者のかたが字幕制作技術を習得し,九州で唯一の字幕制作者として活躍されています。
当社ではCSR(企業の社会的責任)活動の一環として,今後も聴覚障害者や加齢による難聴者の方々をはじめ,誰もがテレビ放送を通じて容易に,楽しく情報を得ることができる視聴環境の実現を目指して,字幕センターとともに字幕放送の普及拡大へ取り組んでまいります。
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