1 気象の特徴
今夏は、太平洋高気圧の張り出しが早くから強まった影響で、梅雨明けそのものは早かったものの、その後台風の接近ならびに前線や湿った気流の流れ込みなどの影響で、曇天・雨天の日が多くなりました。
その結果、高気温が一定期間継続せず、7月下旬から9月上旬にかけて、九州全域で最高気温が前年を大きく下回りました。
2 需給実績
今夏の電力需要実績は、最大3日平均電力(日々の最大電力のうち、夏季の上位3日の平均値)が1,537万kW、日電力量(1日の発受電電力量)が3億5百万kWhと、前年を大きく下回りました。
この要因は、期間中安定した天候が継続しなかったことに加え、一般から大口に至るすべてのお客さまが「省電」に取り組んでいただいた効果と考えております。
また、供給面では、原子力発電所の停止への対応として、代替となる火力発電所の燃料の追加調達や、他社からの受電の増加、電力供給設備の事故防止・維持管理の徹底などの取組みをおこなったことにより、電力供給に大きな支障は生じませんでした。
[最大電力、日電力量(発電端)] |
[最大電力バランス(発電端)] |
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3 今夏の省電効果について
今夏の最大電力は、気温の影響を除くと、昨年に比べて110万KW程度低くなっており、その大半がお客さまにご協力いただきました「省電」の効果であったと考えております。
これにより、今夏の電力供給につきましては、需給ひっ迫のご心配をお掛けしておりましたが、皆さまの「省電」へのご協力などにより、乗り切ることができました。
お客さまにご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げますとともに、「省電」へのご協力に対し、厚くお礼申し上げます。
今後も原子力発電所の運転停止が継続した場合、今冬は厳しい需給状況となることが予想されます。当社は、今後も電力の安定供給に向けて、最大限の努力をおこなってまいりますが、お客さまにおかれましては、電気の効率的なご使用による「省電」に引き続きご協力いただきますよう、お願い申し上げます。
【最大3日平均電力の前年差について】
【時間最大電力と最高気温の推移】
[時間最大電力(発電端)]
[最高気温(九州7県平均)]
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