平成30年5月9日
九州電力株式会社
世界最大規模のインドネシア・サルーラ地熱IPPプロジェクトの全号機(総出力 約33万kW)が営業運転となりました
-本年5月4日、最終号機(3号機)の営業運転開始(出力 10.9万kW)-
-地球温暖化対策の推進及びインドネシアの電力安定供給に貢献-
平成30年5月4日、当社が参画している世界最大規模のインドネシア・サルーラ地熱IPPプロジェクトのうち最終号機となる3号機(出力10.9万kW)が営業運転を開始しました。これにより、本プロジェクトの全号機が営業運転することとなり、その総出力は約33万kWとなります。
当社は、国内の地熱開発を通して培った地熱発電技術を活かし、地球温暖化対策の推進及びインドネシアの電力の安定供給に貢献します。
また、当社は、2030年までに海外の発電事業持分出力を500万kWへ拡大する目標を掲げており、今回の営業運転開始により当社の持分出力は約158万kWとなります。今後も電力需要の拡大が見込まれるアジアの案件を中心に開発するとともに、欧米の案件にも取り組み、海外電気事業の拡大を図ります。
〔主な経緯〕
・平成19年10月 | 本プロジェクトへの参加権益を取得 |
・平成25年4月 | 事業会社を通じてインドネシア国有電力会社と売電契約を締結 |
・平成26年3月 | 事業会社を通じて銀行団と融資契約を締結 |
・平成26年5月 | 本格工事開始 |
・平成29年3月 | 初号機営業運転開始[平成29年3月22日お知らせ済] |
・平成29年10月 | 2号機営業運転開始[平成29年10月10日お知らせ済] |
〔プロジェクトの概要 〕
項目 | 内容 |
---|---|
建設地 | インドネシア 北スマトラ州 サルーラ地区 (インドネシア第4の都市メダンから南へ約350km) |
事業内容 | 地熱資源開発から発電までの一貫開発 30年間にわたりインドネシア国有電力会社へ売電 |
出力 | 約33万kW(3系列) |
出資者 (各子会社を通じて出資) |
当社 25% 伊藤忠商事株式会社 25% 国際石油開発帝石株式会社(注1) 18.25% PT Medco Power Indonesia(注2) 19% Ormat Technologies, Inc.(注3) 12.75% |
工期 | 平成26年5月着工 平成30年5月完工 |
注1 | 平成27年に国際石油開発帝石が100%子会社を通じ、Medco子会社の49%の株式を取得し、本プロジェクトに参画 |
注2 | インドネシア最大手の民間資本総合エネルギー企業であるPT Medco Energi Internasional Tbk 他を親会社とする電力事業会社 |
注3 | 地熱発電に関する開発・主要機器製造・建設・事業投資・運営を一貫して取り組む米国企業 |
〔発電所建設地〕
以上