プレスリリース

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2023年4月28日
九州電力株式会社

2022年度(2023年3月期)決算についてお知らせします

 2022年度(2022年4月1日~2023年3月31日)の業績が確定しましたのでお知らせします。詳細は、決算短信及び決算説明資料をご参照ください。

1 2022年度決算概要

 当社グループにおきましては、「九電グループ経営ビジョン2030」の実現に向けて、グループ全体が更に一体感を増し、国内電気事業をはじめ、海外事業・ICTサービス事業・都市開発事業など、様々な分野において挑戦を加速してまいりました。また、安全性の確保を前提とした原子力の最大限の活用などによる「電源の低・脱炭素化」や「電化の推進」など、カーボンニュートラルの実現に向けた取組みを着実に進めるとともに、事業活動全般にわたる徹底した効率化に、グループ一体となって取り組んでまいりました。
 2022年度の業績につきましては、燃料価格の上昇により燃料費調整の期ずれ影響の差損が発生したことに加え、原子力発電所の稼働減により燃料費が増加したことや、卸電力市場価格の上昇により購入電力料が増加したことなどから、赤字となりました。
 収入面では、国内電気事業において、燃料価格の上昇に伴う燃料費調整の影響などにより小売販売収入が増加したことに加え、卸売販売収入が増加したことなどから、売上高は前年度に比べ27.4%増の2兆2,213億円、経常収益は27.4%増の2兆2,461億円となりました。
 支出面では、国内電気事業において、燃料価格の上昇や原子力発電所の稼働減などにより燃料費が増加したことに加え、卸電力市場価格の上昇などにより購入電力料が増加したことなどから、経常費用は34.8%増の2兆3,327億円となりました。
 以上により、経常損益は866億円の損失、親会社株主に帰属する当期純損益は渇水準備引当金の取崩しや、有価証券売却益及び独禁法関連損失引当金繰入額をそれぞれ特別利益及び特別損失に計上したことなどから、564億円の損失となりました。

連結

(億円、%)

  2022年度 2021年度 増減 増減率
経常収益
売上高[再掲]
22,461
22,213
17,627
17,433
4,834
4,779
27.4
27.4
経常費用 23,327 17,303 6,024 34.8
経常損益 866 323 1,190
渇水準備金 ※1 50 6 44 678.4
特別利益 ※2 112 112
特別損失 ※3 27 ※4 74 47 63.1
親会社株主に帰属する
当期純損益
564 68 633
※1 特例許可による取崩し(取崩のため利益の増)
※2 有価証券売却益
※3 独禁法関連損失引当金繰入額
※4 インバランス収支還元損失39億円、減損損失35億円

(参考)主要諸元表

  2022年度 2021年度 増減  
  小売販売電力量 765億kWh 794億kWh 29億kWh  
卸売販売電力量 194億kWh 178億kWh 16億kWh  
  総販売電力量 960億kWh 973億kWh 13億kWh  
原油CIF価格 103$/b 77$/b 26$/b  
為替レート 135円/$ 112円/$ 23円/$  
原子力[送電端]
(設備利用率)
201億kWh
(57.7%)
319億kWh
(91.4%)
118億kWh
33.7%)
 
(注) 販売電力量は当社及び連結子会社(九州電力送配電株式会社、九電みらいエナジー株式会社)の合計値(内部取引消去後)

2 2022年度期末配当

 2022年度の期末配当につきましては、2022年度の業績や中長期的な収支・財務状況などを総合的に勘案し、誠に遺憾ではございますが、普通株式、A種優先株式ともに見送らせていただきました。

3 2023年度(2023年4月1日~2024年3月31日)業績予想

 2023年度の業績予想につきましては、売上高は、前年度並みの2兆2,500億円程度となる見通しです。
 経常損益につきましては、原子力発電所の稼働増や燃料価格の低下による燃料費調整の期ずれ影響が前年度の差損から差益に転じることなどにより、前年度の損失から大幅に改善し1,200億円程度の利益となる見通しです。
 親会社株主に帰属する当期純損益につきましては、900億円程度の利益となる見通しです。

連結

(億円、%)

  2023年度 2022年度 増減 増減率
売上高 22,500 22,213 287 1.3
営業損益 1,400 729 2,129
経常損益 1,200 866 2,066
親会社株主に帰属する
当期純損益
900 564 1,464

(参考)主要諸元表

  2023年度 2022年度 増減  
  小売販売電力量 745億kWh 765億kWh 20億kWh  
卸売販売電力量 187億kWh 194億kWh 7億kWh  
  総販売電力量 932億kWh 960億kWh 28億kWh  
原油CIF価格 90$/b 103$/b 13$/b  
為替レート 130円/$ 135円/$ 5円/$  
原子力[送電端]
(設備利用率)
316億kWh
(90.5%)
201億kWh
(57.7%)
115億kWh
(32.8%)
 
(注) 販売電力量は当社及び連結子会社(九州電力送配電株式会社、九電みらいエナジー株式会社)の合計値(内部取引消去後)

4 2023年度配当予想

 2023年度の配当予想につきましては、当年度の業績予想や中長期的な収支・財務状況などを総合的に勘案し、普通株式1株につき20円、B種優先株式1株につき1,933,333円の配当を実施する予定です。
 なお、当社は中間配当及び期末配当にて年2回の剰余金の配当をおこなってまいりましたが、燃料価格や卸電力市場価格の動向など、電力事業を取り巻く外部環境が不透明な状況であることなどを勘案し、中間配当は行わず、期末配当の年1回とします。
 B種優先株式発行等の詳細は、本日公表の「第三者割当によるB種優先株式発行並びにA種優先株式の取得及び消却等について」をご覧ください。

以上