農業電化機器の特長(熱の利用)
熱の利用(ヒートポンプ)
ヒートポンプとは
ヒートポンプは投入した電気エネルギーの約3倍の熱エネルギーをつくりだすことができます。
ヒートポンプを使用することで、CO2排出量削減、省エネルギー、低コストに大きく貢献できます。
ヒートポンプの大きなメリット
- CO2排出量削減
- 省エネルギー
- 低コスト
ヒートポンプのしくみ
冷房の場合
暖房の場合
圧縮機
冷媒を圧縮し高温高圧の気体にすることで、液体になりやすくします。
凝縮機(放熱器)
外部に熱を放出することで、冷媒ガスを液化させます。(凝縮熱)
蒸発器(吸熱器)
外部より熱を吸収することで、冷媒を蒸発させます。(蒸発熱)
膨張弁
冷媒を断熱膨張させることにより、低温低圧の液体にすることで蒸発しやすくします。
農事用ヒートポンプ(室外機)
農事用ヒートポンプ(室内機)
ハウスの加温
高効率なヒートポンプを利用した空調により、CO2排出量削減、省エネ、低コストが図れます。
対象作物
- 野菜類(トマト、キュウリ)
- 花卉類(バラ、キク、洋ラン、トルコギキョウなど)
- 果樹類(マンゴー、ハウスミカン)
- その他
ヒートポンプを利用したバラの栽培
品質保持
ヒートポンプを活用した低温貯蔵により、農産物の長期鮮度保持が可能です。
対象作物
- 野菜類
- 花卉類
- 果樹類
冷蔵庫
(注)ヒートポンプは、導入にかかる初期コストが高いため、作物によって導入効果が異なるなど、十分に検討する必要があります。