将来的な電源構成に関するもの
お客さまからのご意見・ご要望
概要
- 将来的には原子力をなくした方がいいと考えるが、今後、九電は原子力や再生可能エネルギー等をどの程度にするのか、将来のエネルギー政策のビジョンを教えてほしい
詳細
- 将来的に原子力に代わる何らかの対策を考えているのか
- 将来的に原子力にどの程度依存していくのか
- 将来の電源構成について、できるだけ分かりやすく示すべき
- 今後のエネルギー選択のビジョンを聞きたい
- 地球環境問題を踏まえると火力発電の使用を控え、原子力か再生可能エネルギーで賄うのか
- 福島事故を転機とし、長期的に原子力をなくすという選択をしたほうが再稼働に対する理解を得られるのでは
- 将来への負の遺産とならぬよう、我々の世代で原子力発電を廃炉にすべきである
- 原発の必要性は理解するが、将来的にどの方向に持っていくべきかが見えてこない
- 再生可能エネルギーや他の電源など原子力の代替技術の開発を行いながら、原子力ゼロに向かった長期計画を立て取り組んでほしい
- 現実的な対応として、原発を使いながらクリーンエネルギーに変えていくことだと思う
- 福島事故を対岸の火事と考えず、企業の生き残りと地域住民の安全・安心な生活を天秤にかけたとき、一市民としてどう決断するのか
- 将来的には廃炉という政府の意見も出ているが、それまではベストミックスでやっていくのがベターではないか
- 子どもたち、孫たちの未来に原子力を残したくない
- リスクを負いながら命を大事にするエネルギー政策を一緒になり考える時期に来ている
取り組みの方向性
- 電源構成については、安全・安心の確保を前提として、エネルギーセキュリティ、地球温暖化面、経済性を考慮し、各種電源の特性や将来の燃料動向等を踏まえたうえで、バランスよく組み合わせること(S+3E)が重要です。
- 原子力発電については、わが国のエネルギー自給率は4%と極めて低く、また二酸化炭素等の温室効果ガスの排出削減に向けた取り組みが喫緊かつ永続的な課題となっている現状を踏まえると、エネルギーセキュリティ面や地球温暖化対策面などで総合的に優れていることから、安全・安心の確保を前提として、その重要性は変わらず、「原子力」という選択肢は失うべきではないと考えています。
- 再生可能エネルギーは、国産エネルギーの有効活用、並びに地球温暖化対策として優れた電源であることから、従来から積極的な開発、導入を進めており、平成32年度における太陽光・風力の導入見通しを300万kWから700万kWへ拡大しました。しかしながら、太陽光・風力は気象状況や時間帯によって出力が左右される不安定な電源であり、その変動を吸収するためには、火力などと組み合わせることが不可欠です。
- 現在、国レベルでエネルギー政策の見直しが行われており、その中でエネルギーミックスのあり方についても議論されています。当社の中長期的な電源構成については、これらの議論の方向性を踏まえたうえで、各種電源の特性や将来の燃料動向、コストなどを踏まえた最適な電源構成を検討してまいります。
なお、平成25年12月に国の総合資源エネルギー調査会基本政策分科会において提示された「エネルギー基本計画に対する意見」(注)では、原子力発電を「エネルギー需給構造の安定性を支える基盤となる重要なベース電源」と位置付け、「新規制基準の下で安全性が確認された原子力発電所については、再稼働を進める」という方向性が示されております。
(注)詳細は、経済産業省のホームページに記載されています。
経済産業省:基本政策分科会について
太陽光・風力の設備導入見通し
太陽光・風力発電の出力変動