自由研Q(3):引っ掛けたコイルがクルクル回る!「かんたんモーターの作り方」
2014年8月8日
乾電池から伸びたリード線をクリップにつなぐと、クリップに引っ掛けたコイルが、くるくると回り始めます。
実は、このクリップが回る力を利用したのがモーターです。今回は、「フレミング左手の法則」と一緒にクリップが回る理由を解説します。
昔学校で習った時のことなどを話しながら、お子さんと一緒に作ってみてくださいね。
- 磁石/1~3個
- エナメル線/30cm程度
- クリップ/2本
- 電池/1個
- リード線(クリップ付のものがよい)/2本
- 厚紙/適宜
- セロハンテープ/適宜
- 紙やすり/適宜


エナメル線を左の写真のように巻く。13~14回くらい巻く(大きさは単3乾電池くらいの輪がちょうどよい)。

エナメル線の両端を紙やすりで削っておく。

クリップを2つとも写真のように曲げる。同じものを2個作り、クリップを厚紙などに固定する。
※それぞれのクリップの高さが同じになるように固定する。幅はコイルと磁石が入るくらいの間隔をあける。


写真のようにつなげたら完成!リード線を電池につなぐと、エナメル線のコイルが回りだす。
※ うまく回らないときは指で少し回して勢いをつけてみよう。
※ 磁石は強力なものを使う方が勢いよく回るよ。
磁石のまわりでは、鉄が引き寄せられたり、方位磁針の針が動いたりしますよね。これを磁力と言います。このような磁力の影響が及ぶ空間を磁界と言います。この磁界には向きがあり、その中を流れる電流は、その磁界と電流の向きに応じた向きの力を受けます。
写真のように左手の親指、人差し指、中指の3本を互いに直角に開いてみてください。中指を電流の向き、人差し指を磁界の向きとすると、親指の向きが力の向きになります。この関係をフレミングの法則と言います。モーターはこの力を利用して回ります。