福田 沙織/立地部門
発電所や送電線路建設を支える

立地部門は、電力の安定供給のために必要な発電所や送電線路等を「つくり」、安全かつ永続的に「守る」仕事をしています。
具体的には、発電所や送電線路等を建設するために必要な土地の買収や権利取得、設備の運転開始後は、設備が支障なく運営されるための用地等の保全管理をおこなっています。
責任重大な用地交渉
私が現在担当している業務は、変電所や送電線路を新設・増設するために必要な土地や権利の取得に向けて、お客さまと交渉することです。
送電線は山間部にあることが多いので、険しい道をかき分けて現地調査に行ったり、交渉にあたっては、法律関連の専門知識が必要になったりと仕事や求められるスキルは多岐にわたり、日々勉強の毎日です。
私たちがお客さまの了解を得られない限り工事に着手することができないため、用地交渉の責任は重大だと痛感しています。

当たり前を支える一助になれる!という誇り

以前から地元九州のために役立つ仕事がしたいと思っていましたが、大学時代に、九州電力へ就職された先輩から「多くの人の役に立てる。こんな仕事はなかなかない」という話を聞いて、九州電力に興味を持ちました。
それまで意識したことはなかったのですが、「電気を使わない人はいない」と気付き、どんな人にも欠かせないものをつくることができる、当たり前を支える一助になれるのであれば、誇りと熱意を持って働くことができると考えました。
「九電さん」から「福田さん」へ
必要な土地や権利の取得に向けて、お客さまのもとを訪れ、工事概要の説明や疑問・質問などにお答えする用地交渉業務は、お客さまとの信頼関係を築くことが何よりも大切です。
会社の看板を背負いお話をさせていただいていますが、私たち個人に対する信頼を得られなければ、話を進めることができません。
電力の安定供給のため、皆様の日々の暮らしを守るためであることを真摯に、丁寧にお伝えするのはもちろんですが、お客さまの立場や想いを汲み、お客さまにとって最善のご提案ができるよう心掛けています。
最初は「九電さん」と呼ばれることが多いのですが、顔を合わせるうちに「福田さん」と名前を覚えていただくようになり、最後にご納得いただけたときは大変嬉しく、やりがいも感じることができます。

用地部を担う女性社員のワークモデルに

土地の買収を行う用地部の仕事は、現場を熟知しておくことが重要であり、机上だけでは務まりません。また、お客さまが希望される時間や場所での交渉が主なので、急な予定や遠方出張が入ることもあります。
そのため、これまで女性社員は多くありませんでした。
しかし最近は、交渉業務に従事する女性社員が増えています。私自身も身を置いてみて、女性ならではの細やかな対応が交渉業務の中で力を発揮する場面は多いと思っています。
まだ微力ですが、今後、現場経験を積むと同時に知識を習得し、これからの用地部を担う女性社員のワークモデルとなれるよう頑張りたいと思います。